【袴田事件】無罪判決、“歴史的瞬間”を弁護士芸人がXに投稿 「本当によかった」「人生狂わせた罪は重い」

現役弁護士でお笑いタレントのこたけ正義感が、静岡地裁で行われた「袴田事件」の再審で無罪が言い渡されたことを報告している。

2024/09/26 17:00

こたけ正義感 公式X

現役弁護士でお笑いタレントのこたけ正義感が26日、自身のXを更新。強盗殺人などの罪に問われて死刑判決を受けた袴田巌氏に対するやり直しの裁判で、無罪判決が言い渡されたことを報告した。

【画像】こたけが袴田氏の無罪を報告


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■「捏造も認められました!」報告

こたけは、「袴田さんは無罪!! 捏造も認められました!!!」と「袴田事件」のハッシュタグを添えて写真を投稿。画像を見ると、こたけが「再審無罪 岐阜県弁護士会」と書かれた布を掲げている。

この布について、「これは岐阜県弁護士会が作成した支援グッズです!!(タオル)」と説明し、「本当のびろーんは判決言い渡しが終わった後、夕方頃に出される予定です!!」と報告した。

ちなみに、「びろーん」は裁判の判決後に、裁判所の外で掲げられる「判決等即(速)報用手持幡」の通称のようで、巻いたものを広げるときの動作からこう呼ばれているとのことだ。

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■「袴田事件」とは

「袴田事件」は、1966年6月、静岡県清水市(当時)の味噌製造会社の専務一家4人が全焼した家屋から遺体で発見された事件。4人すべてに多くの刺し傷がみられ、県警本部が社員で元プロボクサーの袴田氏を強盗殺人および放火などで逮捕した。

9月に静岡地方検察庁が静岡地裁に起訴し、1968年9月に死刑判決が下された。当初から全面的に起訴事実を否認していた袴田氏側が控訴し、最高裁への上告も行うも、1976年5月に控訴が、1980年11月に上告がそれぞれ棄却され、死刑判決が確定した。

1981年には袴田氏側が第1次再審請求を静岡地裁に申し立てるも1994年に棄却。2008年3月には最高裁で特別抗告が棄却された。

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■証拠捏造の可能性に言及

同年4月、袴田氏の姉が第2次再審請求を申し立て。2014年3月に再審開始が決定し、袴田氏は釈放された。2018年6月には東京高裁が再審開始を取り消す決定を出したが、最高裁が2020年12月、審理を高裁に差し戻し、東京高裁が2023年3月、捜査機関による証拠捏造の可能性に言及。再審開始を認めた。

再審では証拠とされた5点の衣類に付着していた血痕が争点に。犯人が着ていたとされたシャツに付いていた血液のDNA型が袴田氏と一致しないとの鑑定結果が出た。

証拠とされたシャツなどの衣類について「捜査機関によって捏造された疑いのある証拠によって有罪とされ、死刑の恐怖の下で拘束されてきた」と指摘された。

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■静岡地裁で見守る