マッチングして3時間過ごした男性は既婚者だった 彼が何度も言う「奥さんはともだち」発言
マッチングアプリにどハマり中のモノマネ芸人・こいでまほが、アプ活で出会った人とのアレコレを吐き出します。
ものまね芸人・こいでまほがリアルな体験談や心境をポップに時にダークに伝えていく『全力! 婚活ダイアリー』。
復縁計画大失敗、落ち込みすぎてカウンセリングを受け、私は一旦結婚を諦めることを決めました。もう年齢とかもいいや。疲れた。まずは気持ちを落ち着かせて、自分を取り戻したい。少しづつ、元気を取り戻そう。
そして、また前ほどのテンションはなくてもアプリを再開しました。まだ回復中にマッチングしたのは…しまった、もう完璧に見抜けると思っていたのに。いまだアプリにはウジャウジャいるのです、既婚男性が。
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■絶不調でもマッチング
3ヶ月頑張って復縁しようと試みたのに大失敗。どうやら私はなにも変わらず、成長していなかったらしい。しかも、連絡とれて会いに来てくれたのに…。カウンセラーさんには「もう少し早く相談してくれたらよかったのに」とまで言われ、完全に打ちのめされました。頑張っても無理なことってあるらしい。
一旦、復縁も結婚も諦め、ただただ無の感情でマッチングアプリを開く日々に戻りました。じつは、かなりマッチングアプリに飽きている。本当になんのためにやっているのかももうわからない。芸の肥やし?
ライトなマッチングアプリでいいや、頭使いたくない。ということで、外国人が多数在籍していて外資系企業の日本人もいるカジュアルなマッチングアプリBを使うことにしました。さっそくマッチングしたのは、同世代の男性。
サングラスをかけ微笑んでいるいかにも海外にいますという写真の日本人の彼。話しやすそうと感じました。それは合っていたのですが、私はこの頃、絶不調。いつもなら確実にわかるのに。“婚活女子の敵”とマッチングしていました。
■この余裕
デートはランチタイム。指定場所は日暮里。マッチングアプリデートのなかでも日暮里は初めてでした。聞くと彼は、普段は海外にいるけど宿泊先のホテルがこの辺りだとか。また海外に戻る予定なのか聞くと「うん、まあそのあたり自由だけどね」とのこと。なんだかオシャレな大人だなと思いました。今、流行っているようなフリーランス。パソコンひとつで海外でも仕事ができる系。そして、なんだか変に余裕がある。あれ、この余裕の感じってなんだっけ?
「まほさんって、海外にいたの?」と質問が。なぜかと聞くと「アメリカ人みたい、人の目をじっと見て話してるね」と言われました。芸人をやっていることを伝えると「なるほどー。だからか、すごいね」と、それ以上はガツガツ聞いてこない、この余裕。
「まほさんは、なんでアプリやってるの?」なんでって、出会いがほしいからに決まってるし、それ以外って…この時に、気づきました。あ、絶対そうだと。「もしかして、結婚してますか?」
■既婚者男性の特徴
確信した途端に彼に躊躇なく聞きました。「う、うん」ちょっと言いづらそうでしたが、すぐに認める彼。やっぱり! と何度も言ってしまいました。復縁計画大失敗で心が疲弊していたためマッチングした時点で気づけなかったのです。
私は、マッチングアプリで既婚者をたくさん見てきましたので、それなりに見抜けます。たくさんいることに最初は驚きましたが、慣れました。プロフィール文に「わけあり」と書いてある人もけっこういますが、だいたいの特徴があります。
まず、プロフィール写真の顔がハッキリとは見えない、サングラスや帽子を深くかぶったりしてちゃんと見えない。でも、完全に隠しているわけではない、という絶妙な感じ。ルックスに自信がなく隠しているというわけではないというのも伝わってくる。
そして、プロフィール文もスタイリッシュであまり書いていない。これだけなのですが、なんとなくわかるのです。この「なんとなく」という勘が外れたことがないです。よく言われている「既婚者の余裕」というものは、抽象的でハッキリと説明できないのに、醸し出す彼ら特有の雰囲気が漂っています。
■結局、ともに3時間を過ごす
「もー。困りますね」と、私は少し怒りました。そりゃそうです。日暮里まで来て、既婚者とお茶なんて。時間の無駄すぎる。昼に会うことになったから遊び目的だと気づかなかったのか。カジュアル男子たちは、お酒飲めるかをまず聞いてきて、そのままホテルなので、定番パターンとは違かったからか。
「じゃあ今日はもう諦めた」と彼。ここで帰っていいところなのに、私はなんと、この彼と3時間もお茶してしまいました。お店まで変え、日暮里の和菓子屋で。時間の無駄と思うことをやめました。べつに既婚者だってただの人間。ただ人間と出会ったってだけ。
やはり大人の男性。会話は弾みました。世代も同じなので話題はあります、でも聞きたいことは、どうして、奥さんがいるのにアプリで遊んだりするのか? 直球で聞きました。
■「奥さんはともだち」
「奥さんはともだち」これを何度も言っていました。「ともだちだからねー」と。「けっこう年上の人でさ、もちろん好きだけど、ともだちとして好き」と。奥さんも放っておいてくれてるし、特になにも問題ないみたいなスタンスでした。
そして結局、私は彼に自分の恋愛相談をすることに。「まほさんは、手のひらでコロコロ転がして結婚できちゃえそうだけどね」と言われましたが、先日、私がやったことは真逆。相手をコロコロどころか自分が大暴走。早く、私も、余裕、出したい。
彼とは夕方に解散しました。なんだか余計に落ち込んできました。マッチングアプリに真実の愛はないのか? このまま私はマッチングアプリBを使い続け、恋愛で疲れた頭を休めたいからか、ただただ陽気な外国人とバンバンマッチングすることにしました。
楽しく生きていかなきゃ…! すると、だいぶ個性が強いかたたちが登場。続く!
◆こいでまほ
太田プロ所属のものまねタレント。フジテレビ系で放送の『 ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』で優勝経験あり。
aiko、優香、泉ピン子などものまねネタ多数。近年はナレーションなどの活動も積極的に行っている。
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(文/Sirabee 編集部・こいで まほ)