13歳娘の「縮毛矯正したい」で母が炎上、一体なぜ… SNS社会の闇が理不尽すぎると判明

縮毛矯正を受けたい13歳の娘が作成したプレゼン資料を公開した母の投稿がなぜか炎上。詳しい話を聞くと、ネット社会の闇が改めて明らかになった。

2024/09/20 04:45

■実は「真逆」の舞台裏があった

チャーミー氏によると、娘さんがスライド資料を作成し、プレゼンを披露したのは今回が初めてだという。

作成の経緯について、チャーミー氏は「(娘は)PCのスキルがとても高く、日頃から『こんなこともできるよ!』と、色々なスキルを見せてくれます」「逆に私はPCに疎く、仕事のプレゼン資料も主にスタッフが作成するため、最終チェックが専門でした」と振り返る。

ある日、娘さんから「パワーポイントも使えるようになった」という報告を受け、驚いて「じゃあ何か作ってみて」とリクエストすることに。

すると、娘さんも覚えたパワポ技術で何か資料を作ってみたかったそうで、「じゃあ縮毛矯正のプレゼン資料作るね!」とノリノリな様子を見せる。かくして、今回のスライド資料が作成されたのだった。

批判的な声を上げたXユーザーの中には「癖っ毛に悩む我が子が頑張って、必死でスライド資料を作った」という構図を思い浮かべた人物もいるかと思うが、真実はその逆。

まず、娘さんの「パワポで資料を作ってみたい」という思いが先にあり、そこから現在興味を抱いている「縮毛矯正」という話題をピックアップしたワケである。

また「縮毛矯正」や「髪のセットに2時間」といったワードについても、「娘はとても強い癖っ毛ではなく、いわゆるおしゃれストレートな髪型にしたいようです」「早朝の2時間全てを髪のセットにかけているワケでなく、諸々の準備や美容、のんびりしたりする時間を含めてのトータル時間となります」とのこと。

「1万円を超える出費」に関する新ルールについても、「毎回プレゼンさせる」といったガチガチのものではない模様。実際、既に「プレゼン無し」の状態で、娘さんのそこそこ高額なおねだりを聞いてあげたそうだ。

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■それにしてもこの娘、ノリノリである

娘のプレゼン

なお、娘さんは自身の資料が大きなバズりを記録したことに満足しており、「私のお陰で母が万バズした」と、完全にノリノリな様子を見せる。

同ポストが一時期、イーロン・マスク氏の固定ポスト以上のインプレッション数を叩き出したことについて、「就活する年齢になったらこのポストとインプ数をアピールする」とまで宣言。一連の炎上騒動すらもポジティブに受け止める逞しさを見せており、既に大物の風格を漂わせている。

欧米諸国と比べ、日本はプレゼンやディベートの機会に恵まれていない。しかし国際社会に順応し、生き抜くには、チャーミーさんの娘さんのように「自分の意見を筋道立てて相手に伝える」能力と、チャーミーさんのように「相手の意見を真摯な姿勢で聞く」能力が不可欠となってくる。

ネット上に投稿された断片的な情報を曲解し、赤の他人に感情的な言葉を浴びせるのとは真逆の、非常に有益で実用的なスキルと言えるだろう。

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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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