外国人が唯一理解できない「日本の硬貨」 そのデザインに盲点が…
1円玉、5円玉、10円玉、50円玉、100円玉、500円玉。この中で、外国人観光客に認識されづらい硬貨があって…。
■これは何円?
日々、ラテン語の面白さを発信続けている人気Xアカウント「ラテン語さん」が17日に発信したのは、現在流通する硬貨についてのエピソード。
5円玉の写真を添え、「外国人観光客から今まで受けた質問で、意外に多かったもの:『これは何円?』」と体験談を明かすとこの投稿は反響を呼び、約3000リポスト、約4.6万いいねと広く拡散された。
■なぜか5円玉だけ…
今回のエピソードにあったよう5円玉のデザインを改めて見てみると、表・裏とも数字表示はすべて「漢数字」。
現在発行中の硬貨、紙幣にはアラビア数字が明記されている一方、5円玉だけは漢数字オンリーなのだ。それゆえ、中国などをのぞき漢字が読めない訪日観光客にとっては「五円」が一体何の数字かわからないというわけである。…なるほど。
■今年度も100万枚が発行
「なんでアラビア数字使わないの!?」と財務省理財局に話を聞くと、「意図的に、算用数字を使わなかったわけではなく、当時選ばれたデザインが漢数字表記でした」との説明。
「稲穂、歯車、水をモチーフにしたデザインされた現行の5円玉は、65年前の1959年から現在まで発行しているものです。ちなみに貨幣の製造枚数は毎年公表しておりまして、令和6(2024)年度、5円玉は100万枚(500万円分)を発行します」と理財局担当者は教えてくれた。