佐々木朗希の現状とロッテ球団の育成方法に高木豊氏が独自見解 「甘かった部分も…」
高木豊氏が千葉ロッテマリーンズ・佐々木朗希の現状を独自分析。球団の育成方針に「甘かったという見方もできる」と持論展開。
■佐々木投手の現状をトーク
進行役の森藤恵美は佐々木投手について「いつかはメジャーに行くということで、怪我をさせたくないというのはわかるのですが。この5年間で体力や精神、球の威力など、どういうふうに変化しているのか。なぜこんなに大事に育てられているのか聞きたい」と質問する。
この疑問に高木氏は「大事に育てるのは、故障したらメジャーに行けない。 球団も彼の夢であるメジャーに行かせてあげたい。球団としたら、やっぱり商品とすれば、無傷で磨いて。そうすれば何十億というお金が入るし、そうなって欲しいし。きな臭い話だけど、お金が絡んでいる」と分析した。
■ロッテの育成方針は甘かった?
佐々木投手の体力面について高木氏は、高校時代から160キロの球を投げていたことで、「身体のどこかに負担はきている」と持論を展開する。
そのうえで「故障する前に補いながら、スピードを保ちながら、育てていかなきゃいけないということで、無理はさせたくない。これもわかる」とコメント。
さらに「ただ精神的な部分で、ついてこなきゃいけない。これは甘えになるとマイナス部分というか。 これは大人がどうするかだから。今、科学が進んで、『こういう筋力のつけ方をしてやっていったら、将来的にはこうなるよ』という計算も立つと思う。 それを厳しくやっていかないといけなかったのが、ちょっと甘かったのではないかという見方もできるよ」と語った。
■「退化しているように…」
話を聞いた森藤は「佐々木投手はもともと線が細い印象があるんですけど、今も細いのかなという印象がある」と指摘する。
これに「それなりにトレーニングはやっているだろうし、やらせていると思うよ。でも、それを感じないよね。たとえば完全試合をやったときがピークだとすれば、それ以上に何か進化していってるかと言うと、むしろ退化しているように感じられる」と高木氏は語る。
続けて「どこかでやり方が違うんだろうなと思う。日々鍛えていることはたしかだと思うんだけども、それを感じないということは、やり方に問題があるのかなという感じがする」と語った。
■物足りなさを感じているファンも
佐々木投手は今季開幕ローテーションに入り、中6日で1年間活躍することが期待された。ところが5月と6月にコンディション不良で2軍に落ち、約2カ月後の8月に復帰した。
結局今年も「1年間1軍で投げ続ける」というミッションをクリアできていないだけに、物足りなさを感じているファンも。
しかし、9日終了時点で8勝4敗防御率2.43と優秀な成績を残し、自身初の二桁勝利の可能性も残されている。著しく成績を落としているわけではないことから、「長い目で見るべきではないか」という声も出ている状況だ。