あらゆるものが毎月のように値上がりしている今、日々の支出を改めて、節約の機会を増やす工夫は大切です。
たとえば、自炊を増やしてテイクアウトや外食の回数を減らすのも1つの手。効果的な節約術はいくつかあります。
しかし、いわゆる「節約術」のすべてが効果的というわけではありません。
2024/09/06 18:00
あらゆるものが毎月のように値上がりしている今、日々の支出を改めて、節約の機会を増やす工夫は大切です。
たとえば、自炊を増やしてテイクアウトや外食の回数を減らすのも1つの手。効果的な節約術はいくつかあります。
しかし、いわゆる「節約術」のすべてが効果的というわけではありません。
節約を考えるとき、節約できるお金とそれにかかる時間のバランスをうまくとることも大事です。
最安値の商品を探し求めて何時間もネット検索したり、セール品を求めて、いつもとは違う遠くの店までわざわざ車で出向いたりする人もいるでしょう。それによって、支払い時の金額が多少は安くなるかもしれません。
ただ、たしかに節約できるとはいえ、そのお買い得品探しに費やした時間でお金を稼いだり、友だちや家族に会ったりもできるのです。友人や家族との時間はお金では買えません。
そこで今回は、「節約」できると言われる行動のうち、ぜひ見直したいものを6つ紹介しましょう。
「セールで値引きされているから」という理由だけで商品を買うような、節約のためにお金を使うことは、たいていは実際の節約になりません。
小売店はセールのなかで買い物客にもっとお金を使ってもらおうと、洗練された販促手法を使っているからです。
たとえば、まもなく在庫切れだと宣伝したり、価格が高めのオリジナル商品と比較して安さを強調したりするなど。
つまり、買うつもりのなかった商品を「セールで値引きされていたから」という理由で買うのは、お金のムダ使いです。
買わなければ、その分を節約できたのですから。よく吟味してから買う賢い消費者を目指して、何のためにお金を使うのかを意識するようにしましょう。
少しでも安いものを手に入れようと、食料品店などをいくつも回り、行く先々で商品を購入することは、賢い方法だと思われるかもしれません。
しかし、節約のためにあちこちを走り回って費やした時間と使ったお金をよく検討してみれば、そこまでする価値はない可能性があります。
給油するときも、1リッター当たり数円というお金のために、安いガソリンスタンドまで出かけたくなるものです。
余分に移動する距離が数ブロックだけとか、比較的効率のいい別ルートがある、または近いうちに済ませなくてはならない用事をついでに片づけられるという場合は、それでいいかもしれません。
しかし、割安なガソリンを入れるためだけに、住んでいる町の反対側まで出向くとなれば、時間もお金もかかります(往復のドライブにもガソリンが必要です)。
遠出する距離を考えれば、1リッター当たりの価格に大きな差がない限り割に合いません。燃費の悪い車ならなおさらです。
大型量販店のコストコ、あるいはAmazonなどでまとめ買いすると、事前に支払う金額は多くなりますが、長い目で見れば節約になっている気がします。商品1つあたりの価格が安くなるからです。
トイレットペーパーやキッチンペーパーなど、商品によっては、大量買いがもっともなものもあります。それなりの期間内に使い切ることが確実だからです。
大家族のお腹を満たしたり、自宅に大勢を招いたりするときに欠かせない定番商品を買う場合もそうです。
とはいえ、まとめ買いにも、隠れたコストがいくつかあります。
それに、50ポンド(およそ22キログラム)のジャガイモを買ったものの、すぐに使う予定がなかったり、まとめ買いした石けんやシャンプーなどを半分ほど消費したころに、ブランドを変えることにしたりすれば、最終的にはお金がムダになってしまうでしょう。
さらには、まとめ買いした商品を保管しておく場所も必要です。
できるだけ節約しようとして安物に手を出すと、最終的にはもっとお金がかかってしまう羽目になりかねません。
家具やシューズ、洋服、テクノロジー機器などの低価格版は、品質があまりよくなく、すぐに傷んだり、あっさり壊れたりします。
つまり、頻繁に交換を迫られ、総合的にはお金がもっとかかってしまうわけです。はじめから良質な商品を買っていれば、そういうことにはなりません。
ということで、購入する商品を決めるときは、その価値をよく見極めましょう。
たとえば洋服なら、高めだけど何年も長もちするアイテムと、安めだけど1シーズン着ただけで捨ててしまうアイテムについて、着衣1回あたりのコストを比較するのです。
価格よりも価値を優先できるような金銭的余裕のある人ばかりではありませんが、可能であれば、商品の価値をじっくりと検討すべきです。
さまざまなことをDIYできるのはすばらしいと思われており、DIY節約術についてのアドバイスをよく見かけます。
しかし、はじめから業者に頼むより、長い目で見て高くつくDIYもあります。やり方が間違っていて結局は修理してもらわなければならなかったり、高額なツールが必要になったりする場合です。
難しい自宅のリフォームや車の修理などは、一定の技術を必要としますから、身の程を知るべきです。
また、DIYする第一の目的がお金の節約であるならば、そのための初期費用はどのくらいなのか、長期的に見てお得なのはDIYと業者のどちらなのかを考えましょう。
たとえば庭を整備して野菜を育てたい場合、環境を整えて収穫できるようにするまでには道具などにかなりの費用がかかります。元が取れるのは数年先になるかもしれません。
──2024年3月31日の記事を再編集のうえ、再掲しています。
訳: 遠藤康子(ガリレオ)
Source:GO BankingRates, CBC, Calculator
ライフハッカー・ジャパンより転載
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(文/LIFEHACKER)