伊藤沙莉、撮影中に意識が飛んでしまい… 共演者やスタッフから寄せられた“証言”

朝ドラ『虎に翼』で寅子を演じた伊藤沙莉が『あさイチ』に出演。撮影中の裏話に、視聴者からは「想像以上のプレッシャー」と気遣う声も。

伊藤沙莉

NHK連続テレビ小説『虎に翼』で主人公・寅子を演じる伊藤沙莉が、6日放送の『あさイチ』(NHK)に出演。同作の撮影現場での裏話について語った。


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■「沙莉ちゃんがどこかの世界に」

番組では、花江役の森田望智がVTR出演。撮影現場での伊藤について「テストと本番の間で、沙莉ちゃんがどこかの世界に行っているときがある」と切り出す。

「ちょっと踊っていたりとか、『ふん、ふんふん』みたいな声が聞こえてきて、どこからだろうと思うと、だいたい沙莉ちゃんから聞こえてきて。あれは、どこに行っているの?」と問いかけた。

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■「心と集中力」を守る

さらに、鈴木奈穂子アナウンサーが「スタッフからも同じ証言が」と、チーフ演出の梛川善郎氏からのメッセージを代読。

梛川氏は伊藤について、「あなたは撮影中に突如、宇宙に行くことがあります。スタッフが準備しているなか、セットに座っているあなたは直前まで楽しい話をしていたかと思うと、急に“無”になり、魂が無重力の世界に飛んでいきます。スタッフ全員で戻ってくるのを待ったときもあります」と明かす。

続けて、「初めは戸惑いましたが、今なら分かります。じつはとても繊細で、人の様々な感情を深く速く察知してしまうあなたは、ときどきスイッチをオフにして、自分の心と集中力を守らなければならない。でもだからこそ、あの深い深い芝居が生まれてくる。スタッフ全員、そんな瞬間を見たくてたまらない、そんな日々でした」と振り返った。


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■「優しい人たちが多かった」感謝

このメッセージに、伊藤は思わず涙を浮かべて目元を拭い「意識的に…自分の意志で飛んでいっているわけではないんですけど…」と話す。

博多大吉が、「本能レベルで電源を切っている感じなんですかね?」と問いかけると、「ちょっとした充電であったかもしれませんね。よく、みんな私に(注意を引こうと)手を振ってくるなとは思っていました」と笑う。

博多華丸が、スタッフが伊藤のペースに合わせていたことに触れると、「そういう、周りの方々、優しい人たちが本当に多かった。本当なら『早く目を覚まさなきゃ』って…撮影も時間のないなかでやっているんで。それを待ってくれる大人たちがたくさんいたから、自分の中でも何かが壊れることもなく平和に過ごせたなっていうのは、すごくありますね」と感謝していた。


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■「想像以上のプレッシャー」気遣う声

伊藤の裏話に、Xでは「朝ドラヒロイン、きっと想像以上のプレッシャーとかいろんなものを背負っていたんだろうね」「無意識に自分の心を守るすべを知ってるのは キャリアを積み上げてきた中で習得したことなんだろうなぁ」「沙莉ちゃんのトリップは 自分に集中するスイッチなのかもね」と気遣うコメントが。

伊藤を見守った周囲の様子に「キャストやスタッフさんのお話全部いい空気なんが伝わってくる」「沙莉ちゃんの意識が宇宙に飛んじゃうことに対する解釈といい…こんなこと言われたら泣いちゃうよなぁ」との声も。

また、「うちの娘も沙莉ちゃんみたいによく宇宙に行ってるときがあるんだけど、なるほどあれはスイッチオフして自分を守ってるのか…」と納得する人もみられた。

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(文/Sirabee 編集部・しばたけろこ

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