根尾昂が“1軍に定着できない理由”を宮本慎也氏が分析 「最初のスタートで…」
6年目の今季も1軍に定着することができなかった根尾昂。能力を高く評価する宮本慎也氏が語る「伸び悩みの原因」とは。
■根尾選手が苦しむ要因は?
チャンネルスタッフは根尾選手について「小園海斗選手など、同世代が活躍するなかで、かなり苦しんでいる。育成の壁にあたっているように見える。どうですか?」と質問する。
これに宮本氏は「簡単に言うと、どのポディションで育てたかったの? というところだと思うんですよね。これは球団の方針と根尾の意思」とコメント。
東京ヤクルトスワローズのコーチ時代、獲得を望んでいたという同氏は「(高校時代に)全部のポディションをやっていたから、基本は知らないだろうなと思っていた。だから基本からやらせないといけないだろうなと想像していた」と語った。
■ショートのほうが良かった?
根尾選手がショートとして入団し、その後外野・ピッチャーとコンバートされたことに宮本氏は「ゲームに使いたいという思惑が、球団のなかで強すぎたんじゃないかな。まあ人気もあったんで」と指摘する。
さらに「最初のスタートでショートと決めたのなら、やっぱりショートで育てたほうが良かったのかなと思う。わからないですよ、根尾の性格もわからないし。点々として、ピッチャーが1番長くやっているんじゃないですか?」と持論を展開。
その後、宮本氏はコーチ時代に練っていた根尾選手の指導プランを明かし、「ショートの適正」について分析した。
■浮上するために必要なことは…
根尾選手の今後を宮本氏は「高校までは順風満帆で来てると思うんで。ここまでうまくいってないですよね、 プロに入って。それを純粋に『俺は今、この選手』と思えるかどうかがすごく大事」と解説する。
続けて「『俺はこうやってやってきたから、これぐらいできるだろう』じゃあもうたぶん出てこないと思う。『今、俺はこの位置ですよ』というのを自覚して、『じゃあどうやって上がっていくか』ということを考えて。できると思うんですけどね、彼なら」とコメント。
その後宮本氏は「今後投手を継続するべきか」という問題や、同世代で広島東洋カープの4番に座る小園海斗選手との違い、そして中日の育成方針について持論を展開した。
■2022年途中から投手に
根尾選手は2021年までは野手として試合に出場したが、結果を残せず。2022年にシーズン途中に投手に転向した。これは立浪和義監督の意向もあったとされる。
今季は8月4日の広島東洋カープ戦に登板したものの、初回に5失点し、負け投手に。しかし2軍では2日終了時点で4勝3敗防御率2.70と、まずまずの成績を残している。