阪神タイガース、逆転優勝の可能性を田尾安志氏が分析 「これを追いつくのは…」
1日の試合に敗れ、首位広島東洋カープと5.5ゲーム差になった阪神タイガース。田尾安志氏は「かなり厳しい」と指摘、「一体感がない」とチームに苦言も。
元東北楽天ゴールデンイーグルス監督の田尾安志氏が、自身のYouTubeチャンネル『TAO CHANNEL』を更新。1日の試合に敗れた阪神タイガースについて語った。
■阪神対巨人戦を振り返り
1日の阪神タイガース対読売ジャイアンツ戦を振り返った今回の動画。試合は阪神が初回に大山悠輔選手のタイムリーで先制するが、巨人も4回表に大城卓三選手のタイムリーで同点に追いつく。
7回表、巨人がサード佐藤輝明選手の悪送球などでチャンスを作ると、門脇誠選手が勝ち越しタイムリーを放つ。さらに小林誠司選手がスクイズを決め、3対1とリードする。
その後、雨が強くなり、7回裏が終わったところでコールドゲームに。3対1で巨人が勝利した。
■阪神の現状を分析
試合の詳細を振り返った田尾氏は、7回表に送球エラーをした佐藤選手の守備に苦言を呈す。
1日の試合に敗れ、首位広島と5.5ゲーム差となったことには「あと巨人とは2ゲーム、カープとは3ゲーム。 この5試合を悪くても4勝1敗でいかないと、もう上との争いになっているとは言えない」と指摘。
そのうえで「そういうポジションになりましたね。5ゲームというのは、これはかなりの開きなんですよね。これを追いつくのは大変なことです。そうやって考えると厳しい。 そういうところまで、もう追い込まれた」と分析した。
■優勝の可能性は「ゼロではない」
阪神逆転優勝の可能性については「まだゼロではない。ゼロではないので、ゼロになるまでは、上を目指してもらいたいなと思いますね」とコメント。
続けて「下にDeNAがいますけれども、もうそこを考えず上を向いてがんばってもらいたいなと思います」と話す。
そして「中断してるあいだ、タイガースのベンチがかなり長く映っていましたけれども、なんか一体感を感じないな。なんかこっちでちょこちょこ、 喋ってる、こっちにちょこちょこ喋ってると、上を目指すぞという雰囲気をあんまり感じない。うまくいかないと、そういうふうになっていくのかもしれませんけれども。どちらにしても悔いのない戦いをしてほしい」と語った。
■昨年の阪神は9月に11連勝
セントラル・リーグの優勝争いは1日終了時点で、広島と巨人が0.5ゲーム差。阪神は5.5ゲーム差の3位と厳しい状況に追い込まれた。
しかし阪神は昨年9月に11連勝。今季も同じように大型連勝をすることができれば、逆転で優勝する可能性も残されている。