茂木健一郎氏、物議の『水ダウ』コロナ対策ドッキリに不快感 「いじめの構造と同じ」

新型コロナ対策をネタにしているとして、放送前から物議を醸し、放送後も批判が止まない『水曜日のダウンタウン』。かねてからダウンタウンや日本のお笑いを批判している脳科学者の茂木健一郎氏は、この放送に不快感をあらわにする。

2024/08/30 17:30

脳科学者の茂木健一郎氏が、30日に自身のXを相次いで更新。物議を醸している『水曜日のダウンタウン』(TBS系)の新型コロナ対策をめぐるドッキリを一刀両断した。

【ポスト】「相変わらずサイテーだな、日本のお笑い」


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■物議を醸した放送

『水ダウ』は28日の放送で「コロナ対策、いまだに現役バリバリの現場があっても従わざるを得ない説」を放送。フェイスシールドやアクリル板、手指消毒、ソーシャルディスタンスなど、かつては当たり前だったコロナ対策が、今もロケ現場で行われていると芸人がどう反応するかをドッキリで検証した。

設定としては、海外の製薬会社が一社提供のスポンサーのため、出演者やスタッフから感染者を出さないよう神経を尖らせているということで偽のロケが進められていった。

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■「相変わらずサイテー」

しかし、この内容は放送前から物議を醸し、放送後も賛否の声は止まず。こうした議論が目に入ったのか、茂木氏は30日の早朝に番組公式Xの予告動画を引用して「相変わらずサイテーだな、日本のお笑い」とバッサリ。

「ほんとうに強いもの、疑うべきものに向かわない、卑怯者の集まりだ。公共の電波使った放送、もうやめたら」と強い嫌悪感を示した。

午後には自身の同ポストを引用し、「コロナ禍での対策についてはいろいろな議論があったと思いますが、製薬会社、現場の医療関係者がベストを尽くされていたことについては感謝の気持ちしかありません」と、設定に使われた製薬会社への感謝もつづる。

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■「『いじめ』の構造と同じ」

よほど強い憤りがあったのか、その後もポストを相次いで投稿し、「このような『茶化し』には、現場の努力に対するリスペクトがなく、パンデミックの経験についての振り返りとしては、劣悪です」と断言。

「このようなアプローチは、日本のお笑いがベースとしてきた人間関係、同化圧力、そして『いじめ』の構造と同じ。コロナ禍において、現場の医療関係者は、さまざまな圧力がかかる大変な立場でした」などともつづり、かねてから主張している“日本のお笑い”へのダメ出しを続けていった。

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■一貫している辛辣な評価

茂木氏はこれまで、日本のお笑い、とくに『水ダウ』MCのダウンタウンには厳しい評価を下しており、2017年には「国際水準のコメディアンとはかけ離れているし、本当に『終わっている』」などと投稿。

これがきっかけで『ワイドナショー』(フジテレビ系)で松本人志と直接議論を交わし、昨年末にも松本に対して「“お笑いの天才”というキャラ設定になってる」などとYouTubeで皮肉を連発している。

新型コロナ対策に関しては一貫してマスク着用に批判的で、22年5月のYouTubeでは「マスク真理教って異常」などとバッサリ。同年にアメリカで行われた世界陸上でも、観客がノーマスクだったことに対して「さすがアメリカ、自由だなぁと」などと評していた。

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■「相変わらずサイテーだな、日本のお笑い」