“家の中”の台風対策できてる? 「アレ」つけっぱなしだと壊れる可能性も…
強い台風10号の接近で猛烈な風や大雨の恐れもあるなか、見落としがちな室内の対策についても注意が呼びかけられている。
台風10号が29日、鹿児島県に上陸。北北東へと進んでいる。各地で強風や大雨の被害が心配されるなか、福岡県春日市の清美どうぶつ病院がXを更新。家の中で見落としがちな場所の対策について注意喚起している。
■猛烈な風や大雨の恐れも
強い台風10号は29日午前8時ごろに鹿児島県薩摩川内市付近に上陸。午前10時現在、熊本県水俣市付近にあるとみられ、1時間に15キロの速さで北北東へと進んでいる。
鹿児島県には一時暴風特別警報、波浪特別警報、高潮特別警報が発表されたほか、宮崎県と鹿児島県、熊本県、大分県、愛媛県、静岡県に土砂災害警戒情報が発表されている地域も。
西日本では30日にかけて猛烈な風が吹く恐れや、記録的な大雨が降る恐れもあり、気象庁では最大級の警戒を呼びかけている。
■「閉めておきましょう」
台風が近づいている福岡県春日市の清美どうぶつ病院では、Xで「室内の台風対策も忘れずに」と切り出し、「換気扇を回していると、突風が吹いた時に風の力に逆らい、換気扇が壊れます」と説明。
「換気口やふだん風通しを良くするために開けている所があったら閉めておきましょう。突風が入ってくるとガラスを割ったりしてしまいます」と注意喚起した。
■注意点も…空気の通り道は確保
台風で強風が吹いた際、換気扇の排気口から強い風が吹き込むことで、プロペラ式の換気扇では羽が本来の回転方向とは逆の方向に回ってしまい、無理な力がかかって壊れる可能性もある。
また、雨や風が換気扇の排気口から室内に入る可能性もあるため、台風が通過する際には、キッチンや浴室、トイレなどの換気扇は止めたほうがよさそうだ。
対策として、雨風が入り込まないように、換気扇の給気口を養生テープ等でふさぐ人もみられる。ただ、レンジフードメーカーによると、すべての給気口を完全にふさいでしまうと、一酸化炭素などの有害物質を屋外に排出できなくなる危険性もあるため、テープに少しすき間を開けるなどして空気の通り道を作るとよいという。