ずっと心に残る、廃品回収車から聞こえた「ある言葉」 米津玄師の“感性”にネット感服
誰もが何となく聞き流している、廃品回収車が発する“あの一節”。米津玄師さんはこんなことを感じて曲を作ったといいます。
25日の『日曜日の初耳学』(TBS系)では、予備校講師でタレントの林修先生による、アーティスト・米津玄師さんへのインタビューの模様を放送。
米津さんが、子供の頃から耳に残っている「ある言葉」について語った一幕が反響を呼んでいます。
■心に残る、廃品回収車が発する「一節」
公開中の映画『ラストマイル』のために米津さんが書き下ろした新曲『がらくた』について触れられたときのこと。
米津さんは「すごい子供の頃から好きな言葉があって。廃品回収業者ってあるじゃないですか、『こちら廃品回収車です』みたいな、拡声器で走りながら『テレビ・パソコン・家電製品なんでも承ります』っていう…」と切り出します。
「あれの一節に『壊れていても構いません』って言うじゃないですか、あれが何が子供の頃から耳に残っていて…」と明かしました。
■林先生「センサーが違いますね」と感心
これには、林先生も「センサーが違いますね、あそこですか」と感心。
米津さんは「すごいこう…含みがあるというか、ニュアンスのある言葉だなと思って」と話し、「すごく淋しい響きもあるし、同時に懐が広いなって。“壊れていても構わない”って包み込むような懐の広さがあったり」とずっと心に残っていたといいます。
■誰しもどこか壊れている「自分は肯定したい」
米津さんは続けて、「別に壊れてたって良いじゃないかっていう。人間誰しも、どこか壊れている部分があるし、そういうものを一人ひとり抱えながら生きている訳だし、完膚なきまでにノーミスで生きてきた人間なんて1人もいないと思う」ともコメント。
『がらくた』の歌詞にも、“壊れていても構わない”という一節が投影されている箇所があり、「そういうものを、少なくとも自分は肯定したいなっていう風に思ったので、そういう気持ちで作った曲かもしれないです」と語りました。
■「すごい感性」ネット上でも感嘆
米津さんのファンの間では知られているエピソードではありますが、初めて知る視聴者からは「廃品回収のところで涙出てきた」「廃品回収車の『壊れていても、構いません』からあんな曲作れるの米津しかおらんて」「そこがひっかかるのすごい感性だよなぁ」と、多くの反響が。
インタビューのなかで、米津さんは幼少期に生きづらさを感じていたと語った場面もありましたが、「“壊れていても構いません”ってフレーズから寂しさと懐の深さを感じる米津さんはほんとにあったかくて優しい人だなと 米津さんの感性と表現力は宝物だと思う」といった声も見受けられました。
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(文/Sirabee 編集部・衣笠 あい)