知られざる「沖縄風そうめんの食べ方」が絶品 上品な旨みがたまらない
沖縄で食べられているというソーメン汁を作ってみたら、だしが効いた上品な味わいだった。
地方や家庭によってさまざまな食べ方があるそうめん。沖縄では、旧盆行事のナカビに「ソーメン汁」を先祖の昼の膳や客人にふるまうそうだ。公益財団法人沖縄県メモリアル整備協会の公式サイトにレシピが掲載されていたため、参考に作ってみた。
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■シンプルな料理だけど奥が深い
同サイトの説明では、昆布だし、白だし、みりんで作った汁をそうめんにかけるとのこと。ただ、よりおいしいソーメン汁を作る場合は、鰹出汁、豚の茹で汁、できれば豚の骨の出汁を「1:1:2」の割合で合わせて醤油で味を整えるそうだ。
ソーメン汁を作るにあたり、どのように食べられているか石垣島に住む方に話を聞いたところ、「ソーメン汁自体を知らなかった」とのこと。主に沖縄本島で親しまれているレシピなのかもしれない。
■ソーメン汁の材料
レシピサイトやYouTubeなどで検索して、最終的に記者が用意した材料は以下の通り。分量は好みで調整してほしい。豚の骨は用意できなかったので今回は使用しない。
・そうめん
・刻みねぎ
・卵
・おろし生姜
・豚バラ肉
・干し椎茸
・醤油(または白だし)
・鰹出汁
干し椎茸は具材として使い、戻し汁をつゆにも使うので、あらかじめ水で戻しておく。その後、石づきを取って細切りにする。
沖縄県メモリアル整備協会のレシピでは豚肉の部位の指定はなかったので、ついでにポトフを作ろうと豚バラ肉のブロックを選んだ。
■ソーメン汁の作り方
粉末などでかつおだしを取り、スライスした椎茸と戻し汁、豚バラ肉の茹で汁を加え、醤油で味を整える。かつおだしと椎茸の戻し汁は1:1くらいにしているが、好みの割合で調整しても良いだろう。味が薄い場合は醤油を足すか、白だしを加えるといいかも。
そうめんを茹でて皿に盛り、つゆをかけ、錦糸卵などの具材、おろし生姜を添えたら完成だ。
■旨みが強い優しい味
さまざまなだしが効いたつゆは、旨みが強く、優しい味わいが広がる。手間はかかるが、非常に上品なおいしさがある。市販のめんつゆとはまた違う良さがあるので、めんつゆに飽きた人にもおすすめだ。
沖縄のそうめんレシピといえば「そうめんチャンプルー」を想像するが、ソーメン汁もすごくおいしいのでぜひ作ってみてほしい。
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(取材・文/Sirabee 編集部・二宮 新一)