台風7号、いまは「普通の雨」でも警戒して 過去には出勤・帰宅中に命を落とす事例も…
台風7号が東日本に接近するなか、通勤・帰宅中の危険性についてNHK記者が説明。「従業員の命を最優先に」と企業側へ呼びかけている。
台風7号が東日本に接近するなか、NHK災害担当記者の藤島新也氏が自身のXにて、出勤や帰宅中の危険性について改めて訴えている。
■非常に強い勢力で接近
台風7号は午前9時には八丈島の北東の海上を1時間に20キロほどの速さで北に進んでいるとみられ、非常に強い勢力を維持しながら関東の東を北上する見込みとなっている。
これに伴い、東日本や東北では17日にかけて雷を伴った猛烈な雨や非常に激しい雨が降り、大雨となるところもある見込み。きょうの昼前後には千葉県が暴風域に入るおそれがある。
■「従業員の命を最優先に」
藤島氏は、「経営者や上司の方にお願いです。16日は台風で大荒れです。過去の災害では、出勤や帰宅中に災害に巻き込まれて命を落としたケースがありました。リモートワークへの切り替え、勤務時間の変更などの検討をお願いします。従業員の命を最優先に、ご判断下さい」と呼びかける。
NHK防災のサイトによると、2019年の台風19号を分析したところ、仕事中や通勤・帰宅中に被災した人は13人で、屋外での死者の約25%に上るという。
そのため、経営者や企業の管理職に向け、「業務は休みや在宅勤務にできるか、業務時間の変更ができるかどうか、検討をお願いします。みなさんの判断が従業員の命に直結します」と注意喚起。改めて不要不急の外出を避けるよう呼びかけている。
■「帰りどうしろと?」訴えも
この呼びかけに、ユーザーの中には「帰宅時、電車が止まっても、大雨でも良いように革靴でなく運動靴で傘と共にカッパを持って出勤します」「今から出勤するけど帰りどうしろと?」「こんなときは電車や飛行機みたいにトラックの計画運休も社会として受け入れて欲しい」と訴える人も。
さらに、「災害の多い国だからこそ、いつでもリモートワークに切り替えられるよう準備をしておくことは、事業を止めず歩み続けるために必須だと思う」「役所や病院も災害対策課や救急とそのヘルプは必要だが、通常業務は休業すれば、無理のない世の中に…」「真面目な日本人だけど、もうこういうときは行きません! って断っていい時代だと思う!」との声も見受けられた。