女子アナ失言で物議の体臭問題、男性は「ガチで臭くなりやすい」傾向も その理由にゾッとした…

「夏場の男性の匂いが苦手」と投稿した女子アナが炎上、契約解除となった。しかし「女性より男性の方が臭くなりやすい」理由がしっかり存在するのだ。

■男性が「女性の倍」多い物とは…

ところで読者諸君は、いわゆる「汗臭い」匂いが生まれるメカニズムをご存知だろうか。

制汗グッズ

男性化粧品の国内トップシェアを誇る「マンダム」は、主力ブランド「ギャツビー」公式サイト内で「不快なニオイは皮膚の常在菌が原因」と説明している。

これは「皮膚常在菌」と呼ばれる菌が汗・皮脂をエサとして食べて増殖し、その後に不快な匂いを放出するというもの。そのため不快な匂いを抑えるには「殺菌」と「制汗」が求められるのだ。

制汗グッズ

パーソナルケア商品を多数展開する「ファイントゥデイ」も、自社サイトのブランド「エージーデオ24」ページ内で「男性は女性より、汗の量が多い」「男性は女性より、ワキのニオイの原因となる菌の割合が高い。しかも、ワキ毛にもニオイ菌がいる」「男性は女性と比べて、皮脂量が2倍近く多い」と説明している。

制汗グッズ

つまり男性は女性より、皮膚常在菌のエサとなる汗・皮脂の量が多く、且つ皮膚常在菌そのものの割合が高い体質をしているのだ。これらを考慮すると、女性より男性のほうが「体臭がキツくなりやすい」傾向にある、というのは純然たる事実である。

関連記事:同僚男性のコロンがきつくて「マジ勘弁」な女性 伝え方のアドバイス集まる

■どの部分が失言だったのか?

こちらの事実を知った上で川口氏の発言を振り返り、「何も間違ったことを言っていない」「失言でも何でもない」と感じた人もいるかもしれないが、これは危険な考えである。今回の川口氏をめぐる騒動は、別の角度から論じるべき複数の話題が存在するため、本質が捉えられていない人も少なくないだろう。

繰り返しになるが、女性より男性の方が「汗臭くなりやすい」傾向がある、という点は事実である。しかし、これは「性差」に根付いた体質的な問題である点を忘れてはいけない。

だが「体臭」(汗臭さ)が引き起こす問題は、程度の差こそあれ個人での対策も可能であるため「なぜ匂いをケアしないのか?」と、怒りにも似た疑問を抱く人も多いことだろう。実際に「スメハラ」(スメルハラスメント)というハラスメントが問題視されるように、自身の体臭に関して「無関心」であり続けることは一種のマナー違反である。

制汗グッズ

一般的に男性のほうが女性より筋肉量が大きく、脂肪量が少ないことは広く認知されている。しかし、これらの性差が周囲に迷惑を及ぼしたり、不快感を与えるケースは極めて稀。

だが話題となった「体臭」は、周囲に害をなす恐れのあるトピックのため、今回改めて激しい論争が繰り広げられたように感じられる。加えて体臭は、非常にデリケートな話題でもある。

「男性のほうが体臭がキツくなりやすい」という事実に対し、女性はそれが「性差の影響も大きい」と理解を示し、男性は「女性より臭くなりやすい」体質であることに開き直らず、汗や匂いのケアに気を配るのが、性差を埋める男女平等の第一歩ではないだろうか。

関連記事:同僚男性のコロンがきつくて「マジ勘弁」な女性 伝え方のアドバイス集まる

■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

汗っかきな体質のため、数年前にワキ汗除去の手術を受ける。

・合わせて読みたい→森香澄、体臭事情を赤裸々に語る とんでもなく臭い場所「あぐらかいて…」

(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

【Amazonセール情報】ココからチェック!