夏の海での砂遊び、命が危険な「掘り方」が怖すぎる 犯罪行為となる可能性も…

砂浜での砂遊びは楽しいものだが、じつは犯罪となる恐れや、命に危険のある「砂の掘り方」が存在するのをご存知だろうか。

■「横」と「縦」では危険度が段違い…

こちらのメカニズムについて、漫画作中では「浜の砂は不安定ですので、深く掘るのはキケンです」「そして縦に埋まると、その圧力は強く…胸部まで埋まってしまうと肺が圧迫され、口と鼻が塞がってなくても呼吸ができなくなります」と説明している。

砂浜の実は危険な遊び

作中のイメージ図を見るとその差は一目瞭然で、砂浜に「横向き」に埋まった場合、体にかかる圧力は上側の砂の重さだけである。しかし「縦向き」に埋まると、広範囲の砂の圧力が全身に襲いかかってくるのだ。

ポスト本文には「横に埋まる分には大丈夫ですが、縦に埋まると砂の圧力がモロにかかり危険です。胸以上だと肺が圧迫されて口が塞がってなくても呼吸できません」「肩まで湯船につかると少し胸が苦しくなるのの、めっちゃ凶悪版です。くれぐれも気をつけましょう」と注意を喚起している。

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■そもそも「犯罪」となる恐れも

今回の作品の補足点として、作者の大塚さんは「海岸保全区域内では、許可なく1.5mを超える穴を掘ると犯罪になります。そして非常に危険です 」と説明する。

縦に埋まる際は、胸どころか「腰の高さ」でも非常に危険とのことで、「腰くらいでも、自力で這い上がるのが困難なくらい砂の圧力は強いです」「工事現場などで生き埋めの事故はたまに起こりますが、これはあくまで作業員の方に限定された危機です。しかし砂浜の事故は、砂浜に遊びに来た誰にでも起こりえます」と、再三の注意を促していた。

とくに「圧力」の恐ろしさを認識していない子供に起こり得る危険でもあり、大塚さんは「子供が1人で穴掘りをして遊んでいる際、エスカレートしてしまい深く掘り、崩れて生き埋めになってしまう恐れもあります」「黙々と穴を掘ってると、生き埋めになっていても気づくのが遅れるため、ぜひ知っておいてほしい知識です」とも説明している。

これを機に、海の危険は「水の事故だけでない」という事実を、肝に銘じておこう。

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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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