水分補給の習慣がある人は約8割 成分や飲む量、タイミングにも気を配って
大量に汗をかいたあとには水分だけでなく塩分やミネラルの補給も必要だ。
人間は日常生活の中で、自分で感じている以上に水分を体外に放出しているようだ。減少した水分はこまめに補給しておかないと、思わぬ体調不良につながることも…。
■こまめに水分補給をしている
Sirabee編集部が全国の10代〜60代の男女662名を対象に実施した調査では、全体で80.7%の人が「日頃からなるべくこまめに水分補給をしている」と回答した。
なお男女別に見ると、男性は80.5%、女性は80.8%という結果になっている。
■室温30度超えで寒気を感じ始めた
編集部が話を聞いた40代の男性は、昨年の夏、在宅ワークをしているときに熱中症になりかけて以来、喉の乾きを感じなくてもチビチビと水分を摂るようにしているという。
その日は多少の暑さは感じるもののエアコンをつけるほどでもなかったためそのまま作業を続けていると、いつの間にか室温が30度を超えており、寒気を感じ始めたそう。ヤバいと思って急いで部屋を冷やし水分補給をしたが、しばらく頭痛がしてつらかったという。
この苦い経験を機にこまめな水分補給を心がけ始めてからは、暑さによる体調不良も感じずに過ごせているそうだ。
■日本人は1日あたり約2.5Lの水分が必要
人間の体は、体重の約60%が水分で構成されている。この水分量のバランスが崩れることで起きる体調不良の1つが脱水症状だ。体内の水分量が5%減少するだけで脱水症状や熱中症の症状があらわれ、20%以上減少すると死亡するおそれがあるという。
そうならないためにも、発汗の多くなるこれからの季節は適度な水分補給が欠かせない。厚生労働省によると、日本人が1日に必要とする水分量は通常でも2.3~2.5Lで、スポーツをするなど活動量が多い人はさらに1Lほど多めの3.3~3.5Lが目安になるという。
そのうち、食事から摂取できる水分を除いた量を飲料から接種する必要があり、それが約1.2Lだと言われている。
■水だけでは体内の塩分濃度が下がることも
さらに、一度にたくさん飲むのではなくこまめに水分を接種することも大切だ。起床時は寝ている間にかいた汗の分を補給しておく必要がある。また、就寝前にも、トイレに起きない程度に水分補給をしておいたほうが良いだろう。
さらに、運動前後や入浴前後など、汗をかく前後にもしっかりと水分を補給しておいたほうが良いだろう。ただし、夏場や運動時に大量の汗をかいた際には塩分入りのタブレットやイオン飲料によってミネラルを補っておかないと、水だけでは体内の塩分濃度が下がり体調不良の原因になることも。
暑い季節を元気に乗り切るためにも、こまめな水分&ミネラル補給を心がけ、体調を整えていきたい。
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(取材・文/Sirabee 編集部・蒼羽 結)
対象:全国10代~60代男女662名 (有効回答数)