マッチングしたのは“ギャグ連発”おじさん 店内で「ここでスライディングしていい?」と大はしゃぎ
マッチングアプリにどハマり中のモノマネ芸人・こいでまほが、アプ活で出会った人とのアレコレを吐き出します。
ものまね芸人・こいでまほがリアルな体験談や心境をポップに時にダークに伝えていく『全力! 婚活ダイアリー』。
「3ヶ月経ったら元カレに連絡」と復縁活動をしながら、マッチングアプリ活動もしていました。3ヶ月なんてあっという間。成長した私を見せるんだ。
そんななか、マッチングアプリDを使って、とても愉快なおじさんとマッチング、愉快なのはいいけれど、ちょっとテンション高すぎで…。
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■こらこら遅刻だよー!
復縁サイトを読み漁り、YouTubeで「潜在意識で復縁しようチャンネル」などを見ながら、マッチングアプリ活動のほうは”いいね”をもらったら会う、という流れ作業のようになっていました。良い人がいたらラッキーくらいの感覚で。
失恋中は男性に会えば会うほど元カレと比べてしまうので、どんどん苦しくなるだけなのですが、ある意味、元カレを忘れさせてくれるくらいの愉快なおじさんとマッチングしました。
待ち合わせは銀座のレストラン。私は、マッチングアプリの待ち合わせに遅刻をしたことがありませんが、はじめて遅れてしまいました。背中から哀愁漂うおじさまがすでに座って待っていたので「すみませんっ、お待たせしちゃって、遅刻ですね、すみません!」と、はじめての遅刻が悔しいので少しオーバーに謝りました。すると相手もオーバーに返してきました。
「…こらこらこらっ! そうだぞ! 遅刻だよーっ、もうなにしてくれてんだよーっ」。テンションが高めの人だなと思いました。
■つねに大爆笑
「一杯目なに飲む?」と彼。この日体調が微妙だった私はソフトドリンクを注文。「ズコっ、飲まないの? 遅刻したのにーぃ? 遅刻したんだからイッキでしょ、イッキ!」。まだ遅刻のことを言ってくる…。まぁ、私がそうさせたんだけど。今日、大丈夫かな…。と、不安が襲ってきたのですが、不安どころか「お、お腹痛い、ひーっ」。
彼は、つねに大爆笑していました。私の過去の話やマッチングアプリの体験話、すべて笑っていました。「おもしろい、こんなにおもしろいなんて!」。一応、職業「お笑い芸人」なのでここまでウケるのは嬉しくないこともないですが、そこまでおもしろいかな…。テンションが高すぎる。
あと、ちょっと静かにしてほしいと思いました。銀座のオシャレレストランなのに錦糸町のスナックのノリ。お客さんはあまりいないとはいえ、はしゃぎすぎている…。
■今まで生きてて一番…
よし、クールダウンさせよう。暗い話をしよう。もうこの人にいまだ忘れられない元カレえびおくんの話しちゃえ。「結婚すると思ってたんですけどダメで、ずっと泣いてました、人生が更地になったようで」と言った途端に、彼は笑い崩れました。「更地ー!」「待って待って、俺、不動産関係だからさ、ちょっとツボっちゃうぅぅーー! ギャハハー!」。まだ話、途中…。なにがそんなにおもしろいんだろう。彼のセンスも私のセンスも大丈夫かよ。
「ちなみに俺は、バツイチ、ガキもいます」。急なカミングアウト。プロフィールに書いてあったか? 結婚歴、子供の有無のところにそう記すべきなのに、なかったような気がする。私はそこは必ずチェックするようにしている。悶々としていると「ねぇ、あのさ」と、彼が突然真顔に。
「君、芸人?」 トークだけで芸人だと思ってくれるなんて。自信がつくような気がしますが、なんかこの人にバレたくない。ここで芸人って言ったら一気にハードル上がるし、今日はめちゃくちゃおもしろい一般女性でいい。「いやいやまさか」と謙遜する私。「いやぁ、おもしろい、今まで生きてて一番」と言われました。
すべてのお客さんが彼だったらいいのに。そして、さらにエスカレートしていきました。