「44万円ステーキ」がネットで物議 しかし真相を追ってみると… 

ネットで話題を呼ぶ「44万円ステーキ」。本当にこんな値段で提供する店が存在するのか、取材した。

ミートヒバチ

円安に長期的な物価高が叫ばれる中、4日、X上に“44万円ステーキ”のメニュー写真がアップされ話題を集めている。

ネットユーザーからは「インフレ半端ない」「ニューヨークでも、平均50ドルくらい」「ついに我々庶民には手が届かないものになりました」と驚嘆の声が次々上がっているが、実際は違うようで…。

【事の真相】「ドル表記」と「円表記」を間違ったわけではなかった


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■日本円換算で44万円のステーキ

「よくばりトリプルセット470グラム $3,080」「リッチマンセット350グラム $2,880」「ハンバーグ&サイコロセット330グラム $1,800」⎯⎯。

ドル記載のメニュー表写真を添え、「家の近くのステーキ屋さん、さすがステーキのセットが44万円するのは頭おかしい」と投稿したのは、とある一般のXユーザー。「スペシャルメニュー」と書かれたメニュー表には、ステーキやハンバーグが組み合わされた8つのセットメニューが記載されており、どれもライス、サラダ、スープの付いた「リーズナブルなセットメニュー」という扱いに見える。

しかし、前述のドル価格を現在の1ドル=145円で換算すると約44万円であり、リーズナブルどころか世界最高額レベルだ。その上、店の所在地は宮城・仙台とあって、なぜドルなのか、なぜこの価格なのか、謎が謎を呼ぶ展開になっている。

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■「誤植?」「インバウンド向け」と物議

ネットでは、「これマジ?」「一番安いハンバーグ&サイコロセットでさえ23万円…」「インバウンド向けメニューもここまで来たか」と、そのハイプライスぶりにショックを受けるユーザーが続出。

一方で、「誤植では?」「ドルじゃなくて円でしょ」と推測する声、さらには「美味しいから仙台に来たときにぜひ」「ハンバーグおいしいよ!」「近所では割と評判の良いステーキ屋」と補足する声もあり、少々混沌としている状況だ。

Sirabee記者は、今回のメニュー表写真に店名が記載されていたステーキハウス「ミートヒバチ」(仙台市青葉区)本店を取材。その真相を直撃した。

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■驚くステーキショップのオーナー