「予て」って何と読む? 芸能人の結婚発表にもよく登場するあの言葉…
約半数が読み間違えた「予て」。あなたは正しく読めますか?
音読みで「ヨ」と読むことの多い「予」という漢字。送り仮名が「て」の場合「予て」となりますが、何と読むかわかりますか?
■「予て」って何と読む?
Sirabee編集部が全国の10代~60代の男女645名を対象に「予て」の読みかたに関する意識調査を行ったところ、「やがて」と読むと答えた人が全体で35.0%。続いて、「すべて」と読むと思うと回答した人が8.6%でした。
ちなみに、「やがて」を漢字で表現すると「軈て」「頓て」。日常的に使ったり聞いたりする言葉でも漢字になると意外と難しいですね。
一方、「すべて」は「全て」「凡て」「総て」。比較的、馴染み深い字が多い印象です。
■正しくは「かねて」
なお、「予て」の正しい読みかたは「かねて」。編集部の調査では全体で56.2%の人が正しい読みかたを回答していました。
芸能人が結婚を発表する際に「この度、かねてよりお付き合いしている方と結婚する運びとなりました」と報告するのを目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
■「予て」の意味は…
「予て」の意味について、デジタル大辞泉(小学館)では、以下のように記載されています。
[副]《の一語化》
①以前から。前から。前もって。かねがね。名詞的にも用いる。
例:「予て聞いていたとおり」「予て(から)の望み」「予てより予期していたことだ」
②以前に。前に。かつて。
例:「予て敬之進と一緒に飲んだところ」〈藤村・破戒〉[連語]《動詞「か(兼)ぬ」の連用形+接続助詞「て」》…前から。…前に。多く日数を表す語を受けて、副助詞的に用いる。
「二、三日予て、空晴れ」〈大鏡・道長上〉
また、「かねて」は、「兼ねて」と表現されることも。しかし、「兼ねて」は、「ふたつ以上のものをあわせる」という意味も持つため、意味が混同しないように、ビジネスシーンでは「予て」、もしくはひらがなでの表記が推奨されています。
■「予」の様々な読み方
ちなみに、「予」がふたつ並んだ「予予」は「かねがね」、送り仮名が「め」の「予め」は「あらかじめ」と読みます。
知らなかった人は、この読み方も一緒に覚えておきましょう!
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(文/Sirabee 編集部・丸井 ねこ)