熱帯夜、エアコンつけたら「アレ」使わないで… 記録的猛暑で“危ない”可能性も
今年の7月は過去126年間で最も暑かった…。歴史的な猛暑が続くなか、夜間のエアコン運転はどうしてる?
今年の7月は、気象庁が統計を取り始めて以来、全国の平均気温が過去126年間で最も高くなったことが一斉に報じられました。
危険な暑さが続く状況下では、熱中症から自身や家族を守るために、これまでとはエアコンの使い方も見直す必要があるかもしれません。
■気象庁「8月も全国的に平均より高い気温」
気象庁によると、今年7月の日本の平均気温は平年と比べて2.16℃高く、同庁が1898年に統計を取り始めてから126年間で最も暑い7月となりました。
これまでで最も高温となった2023年の+1.91℃を大きく上回り、2年連続で過去最高を更新するのは初めての事態です。
また報道によると、気象庁では「8月も全国的に平年より高い気温が予想される」として、熱中症への警戒が呼びかけられています。
■悩むことも多い「夜間のエアコン運転」
熱中症対策として「エアコン」は今や命綱になりつつある一方で、電気代も気になり、夜間の運転をどうすべきか悩んでいる人もいるはず。
記録的猛暑となった昨年7月31日〜8月2日にかけて、Sirabee編集部が全国の10代~60代の男女1,000名を対象に「夏の夜のエアコン運転」について調査を行ったところ、全体で30.3%が「タイマーで消す」と回答。
最も多かったのが「朝までつけっぱなし」で45.5%、「消してから寝る」が24.5%でした。
■タイマー使わず「つけっぱなし」推奨
電気代の問題以外にも、元々エアコンが苦手であったり、様々な理由で「切タイマー」を使っていると思われますが、夜間も25℃を下回らない熱帯夜では注意が必要です。
ダイキン工業は今年7月に、検証・調査結果から「就寝中にエアコンがオフになると、明け方にはWBGTが熱中症への警戒が必要とされる値まで達する可能性があります」とも発表し、注目を集めました。
■設定温度は「暑がりな人に合わせて」
NHKが運営する『災害列島 命を守る情報サイト』でも2022年8月から、夜間の熱中症を防ぐための情報を発信。
熱帯夜となった日は、熱中症のリスクから「エアコンは朝までつけっぱなし」が好ましいとし、設定温度は「暑がりな人に合わせ」、肌寒い場合は布団や上着を着て調節してほしいという記述も。
このほか「寝る前とトイレに起きたときは水を飲む」「枕元に常温の水を置いておく」などの対策も呼びかけています。
命に関わる危険な暑さが続いています。熱帯夜となる予報が出た日はとくに、今夏はこれまでとは違うエアコンの使い方も検討すべきかもしれません。
この記事は2023年8月15日に公開された記事を編集して再掲載しています。
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(文/Sirabee 編集部・衣笠 あい)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)