「聴ぱる」って何と読む? 約4割が誤読した“麻雀由来”のよく使う言葉…
麻雀由来の「聴ぱる」。あなたは正しく読めますか?
日常的に使ったり聞いたりする言葉でも、漢字にすると意外と読めないことも…。音読みで「チョウ(チャウ)」、訓読みで「き(く)」と読むことの多い「聴」ですが、送り仮名が「ぱる」の場合はなんと読むか分かりますか?
■「聴ぱる」って何と読む?
Sirabee編集部が全国の10代~60代の男女645名を対象に「聴ぱる」の読みかたに関する意識調査を行ったところ、「ちょうぱる」と読むと答えた人が全体で26.0%。続いて、「ねっぱる」と読むと思うと回答した人が12.8%でした。
ちなみに「ねっぱる」は北海道の方言で「ねばる」「ねばりつく」という意味。また、「聴」という漢字は「チョウ」と読めるため、勘違いしてしまった人がいるかもしれませんね。
■正しくは「てんぱる」
なお、「聴ぱる」の正しい読みかたは「てんぱる」。
編集部の調査では全体で61.0%の人が正しい読みかたを回答していました。
■「テンパる」の由来と意味は…
麻雀の「聴牌(テンパイ)」は、「あと1個、必要な牌 (パイ) が入れば上がれる状態になること」を意味します。「聴ぱる」は、もともとはこの状態になることを動詞化した言いかたで、それが一般用語に転じ、「テンパる」と言われるようになりました。
「テンパる」の意味について、デジタル大辞泉(小学館)では、以下のように記載されています。
[動ラ五]《「聴牌 (テンパイ) 」の動詞化》
①マージャンで、聴牌になる。
②転じて、物事の成就直前である。
③俗に、余裕がなくせっぱ詰まっている。
例:彼女の前でテンパって頭の中が真っ白になる
■「聴す」は「ゆるす」
また、「聴」という漢字は、送り仮名が「す」になると、「聴す(ゆるす)」と読むことも。「ゆるす」は「許す」と書くことが多いですが、じつは意外な漢字もあるのですね。
予想外な漢字表記と由来に驚いた人も多かったのではないでしょうか。知らなかった人は一緒にぜひ覚えておきましょう!
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(文/Sirabee 編集部・丸井 ねこ)
調査対象:全国10代~60代の男女645名