「熟す」の「じゅくす」以外の読み方は? 日常的に使っているのに約半数が誤読…

「熟す」ってなんと読む? 「じゅくす」以外にも読み方があるのを知っていますか。

2024/07/24 06:15

熟す

日常的に使ったり聞いたりする言葉でも漢字になると意外と読めないことも…。あなたは「熟す」の「じゅくす」以外の読み方を知っていますか?


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■「熟す」って何と読む?

Sirabee編集部が全国の10代~60代の男女645名を対象に「熟す」は「じゅくす」の他に何と読むか意識調査を行なったところ、「うるおす」と読むと答えた人が全体で32.8%。続いて、「しるす」と読むと思うと回答した人が15.5%でした。

ちなみに「うるおす」を漢字で表現すると「潤す」、「しるす」は「記す」となります。送り仮名がどれも「す」のため、読みかたを勘違いしてしまった人がいるかもしれませんね。

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■正しくは「こなす」

なお、「熟す」の正しい読みかたは「こなす」。

「熟す」を正しく読める人の割合

編集部の調査では全体で51.6%の人が正しい読みかたを回答していました。


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■「熟す」の意味は…

「熟す」の意味について、デジタル大辞泉(小学館)では、以下のように記載されています。

①食べた物を消化する。
例:胃腸で食物を熟す。②かたまっているものを細かく砕く。
例:畑の土を熟す。③技術などを習って、それを思うままに使う。また、身につけた技術でうまく扱う。自在に扱う。
例:数か国語を熟す。新型の機器を熟す。

④与えられた仕事などをうまく処理する。
例:ノルマを熟す。

⑤売りさばく。
例:在庫品を熟す。

⑥見下げる。けなす。
例:這入れませんと恐れ入ったら、それ見ろと直ぐ熟されるに極っている〈漱石・坑夫〉

⑦動詞の連用形に付いて、自分の思いのままにする意を表す。うまく…する。完全に…する。
例:使い熟す。乗り熟す。読み熟す。


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■「熟」の読み方

また、「熟」という字は送り仮名によってたくさんの読みかたができます。

「熟れる(うれる)」「熟む(うむ)」「 熟る(にる)」「熟える(にえる)」「熟れる(なれる)」「 熟(つらつら)」「熟(つくづく)」「熟れる(こなれる)」などなど。

知らなかった人は、ぜひこの機会に「熟」の読みかたをマスターしておきましょう!

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(文/Sirabee 編集部・丸井 ねこ

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2024年7月4日~2024年7月1日
調査対象:全国10代~60代の男女645名

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