プロ野球レジェンド審判員、引退きっかけはダルビッシュ有だった 「怖くなった…」
元プロ野球審判員の山崎夏生さんは、定年よりも前に引退。ダルビッシュ有に「落ちたなと実感させられた」と言い…。
元プロ野球審判員の山崎夏生さんが16日放送の『証言者バラエティ アンタウォッチマン!』(テレビ朝日系)に出演。引退のきっかけとなった選手は、元北海道日本ハムファイターズでサンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有投手だと告白した。
■審判の給料事情
山崎さんは29年間プロ野球の審判を務めたレジェンド。元々はプロ野球選手を目指していたが諦め、スポーツ紙の記者に。その後、なんとかグラウンドに入る方法はないかと考えたときに、審判が頭に浮かんだという。
研修審判などの下積み時代を乗り越え1軍のレギュラーメンバーになると、年収1,000万円以上をもらえるようになる。雨天ノーゲームになると「出場手当も出ない。タダ働き」「延長戦も手当はない。我々はサービス残業って言ってる」と給料事情を赤裸々に明かした。
■選手と同じ「力なき者は去れ」
審判も選手と同じで練習は欠かせない。「練習量が全て。怠け者は淘汰される。審判も選手と同じ1年契約で、力なき者は去れという世界」と技術面でクビになることもあるという。
「審判なんて間違えたってクビにならないだろうって思ってる人いるかもしれないけど、とんでもない。大間違い。1試合だと分からないけど、年間通せばうまい、へたは数値化される」と話した。
■ダルビッシュの剛速球に…
現役時代、審判の定年は55歳とされていたそうだが、山崎さんはそれよりも早く引退を決意する。きっかけとなったのは、ダルビッシュ投手。
自分の顔に向かってくる剛速球に、山崎さんは「怖くなった。目をつむるようになった」といい「落ちたなとダルビッシュ選手に実感させられた」と振り返った。
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(文/Sirabee 編集部・荒井どんぐり)