岡田彰布監督の“コーチ叱責”への批判、江本孟紀氏が疑問視 「そういう権限がある」
一部ファンからコーチに対する発言が批判されている岡田彰布監督。江本孟紀氏が、批判の声を疑問視した。
■6月30日の試合が物議
物議を醸しているのは6月30日の東京ヤクルトスワローズ対阪神タイガースの試合。1点ビハインドの9回表、2アウト1塁から佐藤輝明選手がレフトの頭を越える長打を放った。
代走で起用された1塁ランナーの俊足・植田海選手は2塁を蹴り、スピードを上げる。3塁コーチャーの藤本敦士コーチは腕を回し、ホーム突入を指示。
植田選手はホームへと向かうが、ヤクルト野手陣が素早く返球し、タッチアウト。1点差を守り切り、勝利した。
■試合後ミスを叱責
試合後、岡田監督は藤本コーチについて報道陣に「信じられんわ」などと、判断ミスを叱責。これを知った一部ファンがSNSなどで同監督に「部下を守ってほしい」などと、批判の声が上げた。
江本氏は「岡田監督の発言に批判をする人はちょっとおかしいと思うんですよね。ミスをしたら、みんながかばっていればいいのか?」と批判を疑問視する。
藤本コーチの判断については「ミスは明らかですから。クロスプレーならわかるけど、 楽勝でアウトになるということは、走ったらアウトになるというところを走らせちゃったわけですから 」と分析した。
■江本氏は岡田監督を擁護
岡田監督が藤本コーチに厳しい言葉をかけたことには「発破をかける意味でも、レベルアップする意味でも必要なこと」という見方を示す。
続けて「今どきみんなかばいあって、外面良くいい顔をするという風潮のなかで、唯一思ったこと言える監督だなということでね。言われたほうは気分が悪いでしょうけど、監督にはそういう権限があるんですよ」とコメント。
そのうえで「監督が注意したり、叱責しなかったら誰がやるんですか。われわれ解説者がボロクソに言ったところでなんの効果もないわけですよ。そういうことをしなかったら誰がやるんですか。 大事なゲームのミスに対して、 監督が外向きにその責任の所在を発言するのは、決して悪いことではない」と語った。
■「黙っとけばよかったんだけど…」
江本氏は叱責された藤本コーチについて「責めているわけではないですよ」と前置きともコメント。
そして「岡田監督も今のご時世を考えたら黙っとけばよかったんだけどね。やっぱり彼は唯一ミスをちゃんとアピールできる、発信できる監督。好き嫌いはあるでしょうけど、そういうふうに見てあげたらどうか」と話していた。