電卓のACキー機能、5割弱が誤解していると判明 「全部消す」つもりでバンバン押してたが…
電卓に搭載された「AC」(C)キーの役割を、半数近くの人が勘違いしていると判明。電卓検定協会は「メーカーによってキーの名称が異なる」と説明する。
「人間は脳全体の、たった数パーセントしか使用できていない」という話を聞いた経験はないだろうか。それと同様に、多くの人々は電卓の機能をごく一部しか使用できていないのだ。
今回は、じつに半数近くが勘違いしていた「AC」(C)キーの役割について確認してみよう。
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■電卓のアルファベットキー、使える?
日常生活で電卓が活躍するシチュエーションといえば、足し算、引き算、かけ算、割り算の「四則演算」を行う際。「0」(00)〜「9」の数字と小数点、四則演算の各記号とイコールのキーしか使用した覚えがない…という人も珍しくないだろう。
もちろんそれだけでも非常に便利な電卓だが、搭載された全てのキーの用法を理解すれば、さらに便利になることは言うまでもない。
さて読者諸君は、電卓に搭載された「AC」(C)キーを押すと「何が消去されるか」をご存知だろうか。Sirabee編集部が実施した全国の10〜60代の男女654名を対象とした選択形式のアンケートにて、こちらの質問を用意したところ…。
■「AC」(C)キーが消去するのは?
調査の結果、「AC」(C)キーが消去するのは「液晶に表示された数値」と回答した人は全体の50.9%、残りの49.1%は「メモリ内含む全ての数値」と回答したことが判明。
記者も電卓を使用する際、同キーには何度もお世話になっており、「AC」は恐らく「All Clear」(オールクリア)の略だろうと考え、スナック菓子感覚で気軽に押していた。
そのため、こちらは「液晶に表示された数値」を消すキーと認識していたのだが、メモリーキーなど使用した経験のない記者が知らないだけで、じつは「(液晶に表示されていない)記憶させた数値」をも消す機能があったとしてもおかしくはない。何しろ天下の「オールクリア」である。何でも消し去りそうな威厳が感じられる。
そこで今回は、世界で初めて「電卓技能検定試験」を実施した一般財団法人「日本電卓技能検定協会」に詳しい話を聞いてみることに。その結果、決して少なくない人が誤解してしまう「納得の理由」が明らかになったのだ…。