約4割が「転職に踏み切った経験あり」と回答 人間関係を解消するにはリセットするのみ
自分にばかり風当たりの強い先輩や上司にウンザリ…。
■人間関係が原因で転職経験あり
Sirabee編集部が全国の10〜60代の男女800名を対象に実施した調査では、全体で42.8%の人が「人間関係が原因で転職をしたことがある」と回答した。
男女別に見ると、男性は38.7%、女性は46.7%という結果になっている。
■管理職になって豹変した先輩
編集部が話を聞いた40代の女性は、「入社当時は優しかった先輩が、管理職になった途端に余裕がなくなり、面倒事や大変な仕事を押し付けられるようになって…」と振り返った。
古くから知っているから言いやすいのだろうとは思ったが、イライラまでぶつけられるようになると、自分にだけ風当たりが強いことに耐えられなくなっていったという。
単一部署の狭い職場で他に道がなかったため、やむなく転職を選択。転職先は優しい人ばかりで、頑張らずに早く見切りをつければ良かったと思ったそうだ。
■上司が自分にばかり厳しい
自分にばかり厳しく当たる上司と仕事をするのがつらかったという40代の男性は、「転職も考えたのですが、どうせ転職するのなら一度ぶっちゃけてしまおうと思い、上司と直接話してみたんです」と述べた。
実際に腹を割って話してみると、自分の仕事の進め方にも否があったことがわかり、上司も態度で表すのではなくしっかりと伝えて指導すべきだったと言ってくれたそう。
それ以来、悶々として過ごした日が嘘のように仕事がしやすくなり、慌てて転職しなくて良かったと振り返った。
■転職を急ぎ条件面でミスマッチも
いまや転職は、キャリアアップや労働環境改善のための手段として珍しいことではなくってきている。しかし、人間関係を早くリセットしたいとばかりに転職を急いでしまうと、転職先で給与や福利厚生、労働条件などのミスマッチが起こることも考えられる。
精神的に追い詰められ考える気力も湧かないかもしれないが、本当に転職だけが改善の手段なのかを含め、慎重に検討したほうがいいこともあるだろう。人間関係以外に不満がないのであればなおさらだ。
その上でやはり転職をと思うのであれば、嫌な職場を離れるのではなく、より良い環境を求めて自分自身がステップアップするというビジョンを明確に持ちながら望むことで、思わぬ失敗を防ぎ、建設的な選択ができるのではないだろうか。
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(取材・文/Sirabee 編集部・蒼羽 結)
対象:全国10代~60代男女800名 (有効回答数)