30年で原材料激減のイシイのミートボール、一体なぜ… メーカーが明かす「引き算の美学」に感動
お弁当でお馴染み、イシイのミートボールのシンプルな原材料が話題に。ネット上では、「アレルギーの子供も食べられる」と称賛の声があがっている。
■メーカーが明かす“引き算の美学”が最高
原材料が減った理由に関して、石井食品の担当者は、「素材がおいしく、シンプルな原材料でおいしい商品が作れるという『引き算』の考えが根底にあります。石井食品の製造工程では、通常『家庭の台所にない』食品添加物は使用しません。これが、おいしさと安心・安全を両立する私たちの『無添加調理※』です(※石井食品の製造工程において食品添加物は使用しておりません)」と説明する。
食における“引き算の美学”と言えよう。昔ながらの保存食作りの知恵や食材の鮮度を保つ温度管理の技術など、食の安全にこだわり続ける同社のノウハウも生かしているという。
担当者からは、「商品パッケージ裏面の原材料表示には鶏肉・玉葱・パン粉・でん粉や調味料(砂糖・しょうゆ・塩・しょうがペースト・酢)と、ご家庭にある材料だけで作られていることを知っていただけると思います。ぜひ、商品の裏面もご覧になってください」というコメントが寄せられている。
■ミートボールの形にもこだわり
シンプルな原材料に加えて、ミートボールの形にもこだわっているようだ。担当者は、「1979年のおべんとクンシリーズにリニューアル時、お子様がひと口で食べられるかつ、お子さまが誤飲しにくい大きさを意識してこのサイズになりました。また、お子さまの好きな食べ物のオムライスのケチャップからヒントを得て、トマト風のソースに仕立てました」と話す。
商品パッケージも、2007年にアレルギー表や原材料のパッケージを追加したり、2012年に鶏肉の産地を表示するなど、買い手に分かりやすく伝えることにこだわっている。近年は、トマトソースにちょっとした変化があったようだ。
担当者からは、「2023年からイタリア産アルチェネロの有機トマトペーストを使用しており、持続可能な食への貢献活動も進めております」というコメントが得られた。
これからも、イシイのミートボールは我々の生活に寄り添う存在であり続けることだろう。
■執筆者プロフィール
斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。
某週刊誌の芸能記者を経て現職に。旧ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。
チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。
今期の推しは、『95』(テレビ東京系)、『Believe─君にかける橋─』(テレビ朝日系)、『イップス』(フジテレビ系)、『アンチヒーロー』(TBS系)。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)