『虎に翼』第1話の伏線回収が話題も… さらに“秘められていた要素”に「見たことないよ」「胸がいっぱい」の声
30日放送の朝ドラ『虎に翼』では、寅子(伊藤沙莉)の第1話冒頭の伏線回収以外にも、秘められていた“リンク”を指摘する声が。そこに込められた意味に驚く人も。
30日放送のNHK連続テレビ小説『虎に翼』で、伊藤沙莉演じる寅子が、河原で新聞に記されていた日本国憲法に目を留めるシーンが、初回の伏線回収と話題に。さらにXでは、この場面に秘められていた、別の“リンク”に驚きや感動の声があがっている。
■第1話冒頭の伏線回収
この日の放送では、寅子が思い出の河原で泣きながら焼き鳥を頬張り、優三(仲野太賀)の死と向き合う。焼き鳥が包まれていた新聞紙に目をやると、そこには新しい「日本国憲法」が記されていた。
寅子が憲法について伝える記事を見る場面は、第1話の冒頭でも描かれており、「初回のシーンはここにつながるのか!」「見事な伏線回収」「日本国憲法を目にして流していた寅子の涙の意味が分かるとは…」といった声がみられた。
■優三からの言葉
じつはこれ以外にも、この場面に秘められた“リンク”を指摘する人も。
寅子は、記事の中の憲法第14条を目にし、出征前の優三からかけられた言葉を思い出す。
優三は、「寅ちゃんにできることは、君の好きに生きることです。また弁護士をしてもいい、違う仕事を始めてもいい。優未の良いお母さんでいてもいい。僕の大好きな、あの、何かに無我夢中になっているときの寅ちゃんの顔をして、何かを頑張ってくれること。いや、やっぱり頑張らなくてもいい。寅ちゃんが後悔せず、心から人生をやり切ってくれること。それが僕の望みです」と伝えていた。
■「14条そのもの」「リンクするとは」
日本国憲法の三原則の1つに「基本的人権の尊重」があり、その中で、寅子が目を留めた14条第1項では「すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない」と平等権について規定されている。
Xでは、「優三さんの河原での言葉は、憲法14条そのものだと思った」「あのときの優三の言葉が14条とリンクするとは」「そうか、優三さんが14条1項のこと『教えてくれた』のか」「目を落とした新聞には新憲法の14条。法の下の平等。焼き鳥を、命を、誰もが平等に享受できる世界」「憲法14条の条文と優三さんが寅ちゃんに遺した言葉が重なるなんて思わなかったな」との声が。
■「法の下の平等の化身」の声も
さらに、「こんな素敵な日本国憲法の超訳、見たことないよ。それに気がついて、朝からもうずっとずっと泣いてる。優三さんのあの言葉は『基本的人権』に込められた思いを、もんのすごく柔らかく説明したものなんだよ」との意見も。
「日本国憲法とその14条、優三さんの言葉。深く優しく分かりやすく語られていて、もう胸がいっぱい」「優三さんは憲法第14条の中に生きていたんだね…寅ちゃんが憲法第14条に触れるたび優三さんに会えるんだ…!」「優三さんは14条、法の下の平等の化身だったのだなぁ」といったコメントも見受けられた。