一見普通の看板、ホラーすぎる警告にギョッとした 「ゾクゾクする」と話題のワケは…
要所で文字が消えてしまっている看板。「書いてない方が逆に怖い」と話題の警告文の正体について、東京メトロに話を聞いた。
「知らぬが仏」という言葉もあるように、知らないからこそ仏のように平静を保っていられるケースは決して少なくない。
ところで、X上ではその反対に「大事な部分が消えているからより怖い」として、ある警告文が話題となっているのをご存知だろうか。
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■この警告文、何かおかしい…
今回注目したいのは、Xユーザー・魔剣さんが投稿した1件のポスト。
「書いてない方が怖いからこれで正解」と意味深な1文が綴られた投稿には、「入らないで下さい」と書かれた警告の看板が確認できるのだが…問題は、その前の部分。
「この中には が来ていますから です」とのことで、重要な部分が綺麗に消失していたのだ。
■「ゾクゾクする文章」と話題に
重要な文言を強調する際に多用される赤色だが、赤色の塗装は黒色などと比べて劣化・褪色しやすい弱点を持つ。そのためこうした看板は、重要な部分ほど早く消えやすい…という、ジレンマを抱えがちなのだ。
件のポストは投稿から数日足らずで9,000件以上ものリポストを記録し、他のXユーザーからは「ホラー感漂う。得体の知れない何かがうろついてそう」「書かれていない方が明らかに怖いな」「ホラーゲームみたいだ」「こういうの大好き、ゾクゾクする」といった声が寄せられていた。
ポスト投稿主・魔剣さんに話を聞くと、件の写真は東京足立区にある「東京地下鉄北千住変電所」にて撮影したものと判明。
書いてない方が怖いからこれで正解 pic.twitter.com/C6Hwhum7mT
— 魔剣 (@VVGSE) May 6, 2024
発見時の様子について、魔剣さんは「夜中に散歩してる時に見かけました」「『来ていますから』という言い回しが、空白部分の得体の知れなさを増福させていて、面白いなと思って撮りました。こういった、直接的ではないけれどホラーっぽい雰囲気の画像は、見ていて楽しいなと思います」と振り返っていた。
■東京メトロは「強い電気」「危険」と説明
こちらの施設、および看板を管理する「東京地下鉄株式会社」(東京メトロ)に話を聞くと、消失してしまった文字は「強い電気」と「危険」であると判明。
即ち、本来は「この中には『強い電気』が来ていますから『危険』です」となるワケだ。東京メトロ担当者は「一部文言が色あせてしまった故に、今回お問い合わせを頂いたものと思われます」と分析していた。
「変電所」という施設の役割については、「電車に電気を供給する施設です。電力会社から受電した電気を、電車が使える電気に変換した上で、電線に送電します」と、説明している。
非常に重要な施設であるため、決してイタズラで立ち入らないように。ひょっとしたら、強い電流よりも恐ろしい「 」がやって来るかもしれない…。
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■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)