リュウジ氏、「味が良くても流行らない店」の特徴語る “バズる理由”に古舘伊知郎も納得
料理研究家・リュウジ氏が、古舘伊知郎のYouTubeチャンネルにて、料理が「バズる理由」について説明。料理はおいしいのに流行らないお店の特徴とは…。
■料理人の意図を「ちゃんと伝える」
料理研究家となる前に、ホテルマンとして勤務していたことがあるリュウジ氏。もともと食に興味があったこともあり、レストランで料理を客席に運ぶ際には、必ず料理についての説明を言うように心がけていたという。
「お客様にどうやったら美味しい料理を届けられるかと思ったんですね。そのときに、この料理がどういうところにこだわっているのかとか、どういうところを料理人の方が意図して作ったのかっていうことを、ちゃんと伝えるようにしたほうが、美味しさって伝わるなと思ったんですよ」と説明。
そのため、事前に厨房へ行って、その日に提供される料理がどのように作られているのかを確認し、客からの質問にもすぐに答えられるようにしていたことを明かした。
■料理は「ドキュメンタリー」
この話に、古舘も「客側の立場で言うと、ただできあがった美味しそうな料理を食べるだけじゃなくて、料理ができるプロセスを聞くってすごく大事で、ドキュメンタリーなんですよね。作られていく過程を聞くので、美味しさも倍増しますよ」と納得する。
リュウジ氏は、「どんなに腕のいい料理人が1人でお店をやっても、なかなか美味しいのに流行らなかったり、っていうことが多いらしい。なんでかなって思ったんですけど、伝えるっていうことが、料理人の方って職人さんで口下手だから、自分の料理の良さを最大限にまで伝えられていないんじゃないかな」と語る。
■味を伝える努力
さらに、「もちろん料理って味なんですよ。味が根幹にあるんですけど、その味を増幅させるような努力は必ずしないと伝わらないなと思いました」と強調。
この気づきがあったことから、料理研究家として活動を始めた当初に、SNSで“虚無”や“至高”“悪魔”といった目を引くワードを入れながら簡潔に伝えることで「バズレシピ」として話題になったことを振り返っていた。
■視聴者からも納得の声
リュウジ氏の話に、コメント欄では「『ホールの人が美味しさを伝えられていないと、料理の美味しさが伝わらないんじゃないか』っていう視点って、いろんなことに広く言えるなと、感服しました」「お店の雰囲気や店員さんの接客なども含めて美味しいし、また食べたくなるんだよね」「店の料理は雰囲気を食べてるっていうの、すごく分かります。リュウジさんのような方がホールに居る料理店はきっと至高の味がするんだろうなあ」といった声が寄せられている。