【上司必見】Z世代部下とのコミュニケーション、大変なことになっていた…
上司と部下の会話、Z世代だけ極端に減りがち? 上司もトーク力を磨く必要がある時代かも。
商談や指導力などコミュニケーションのAI検定を行うコグニティ株式会社が、上場企業7社・計435人を対象に各社内外での世代間コミュニケーションの差をAIによって検定した結果として「Z世代のコミュニケーション特性 2024」を発表した。
■“Z世代のトーク”を他世代と比較
本調査では、ビジネス上のコミュニケーションとして“Z世代のトーク”が他世代と比較しどのような傾向があるのか、またZ世代に対する“上司”のコミュニケーションが他の世代に対するものとどう異なるのかを比較している。
世の中では新卒で入社してから1ヶ月ほど経過しているため、仕事に慣れてきた人もまだまだコミュニケーションを取るのに必死な人もいるだろう。実際に調査データを見てみると、上司世代にとっては「あー、やっぱり…」となる結果が表れていた。
■世代が若いほど1on1中の発言量が減る
まず、1on1で会話した際の会話量について見ると、同じ機会・時間で設定されても、世代が若いほど発言量が減ることが明確にわかる結果に。
Y世代(29~44歳)、X世代(45~59歳)の発言量を文字数換算すると5,000文字を超えるのに対し、Z世代は約4,000文字と明らかに少なくなっている。
年の差があればあるほど会話に詰まるのは当然なのだが、営業職など取引先の偉い人と会話をする職種の場合は、業務内容以外に「年代が離れた人との会話方法」についても部下に教える必要がありそうだ。
■会話法を自ら習得しなければならない時代
実際にほかのデータを見ても、Z世代の営業トークは、曖昧・相手に委ねるOPEN質問に頼る場合が多く、CLOSED質問で「確認する」ことができていないことがわかる。
このようにクロージングに向けた具体的な質問ができていないという結果は、先に述べたとおり「常日頃からの上司とのコミュニケーション」を改善しない限り、自動的に上達することはないだろう。
テレワークを採用している企業も多く、部下とのコミュニケーションが大変になる時代。やはり、上司も会話を教えると同時に、Z世代の納得感を得る会話法を自ら習得しなければならない時代なのかもしれない。
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(取材・文/Sirabee 編集部・熊田熊男)