『虎に翼』伊藤沙莉“寅子”、怒りの演説が新聞記事に 最後の一文が感動する…
朝ドラ『虎に翼』では、伊藤沙莉演じる寅子が祝賀会の席上で“怒りの演説”を行った。高橋務扮する竹中記者がこの模様を伝えた記事に、視聴者からは「感慨深い」との声も。
■「私たちすごく怒っているんです」
高等試験に合格し、日本初の女性弁護士となった寅子らの祝賀会が開催。寅子はスピーチで、これまでに見てきた女性たちや、試験を諦めざるを得なかった仲間たちを思い返し、「私たちすごく怒っているんです。法改正がなされても、結局女は不利なまま。女は弁護士にはなれても、裁判官や検事にはなれない。男性と同じ試験を受けているのにですよ。女ってだけでできないことばかり」「生い立ちや、信念や、格好で切り捨てられたりしない、男か女でふるいにかけられない社会を私は心から願います」などと話す。
さらに、「みんなでしませんか? しましょうよ。私は、そんな社会で何かの一番になりたい。そのためによき弁護士になるよう、尽力します。困っている方を救い続けます。男女関係なく!」と語りかけた。
■視聴者も感動「歴史に残る名演説」
会場は静まり返り、白けたムードが漂う中、桂場(松山ケンイチ)は声をあげて笑い、穂高(小林薫)は拍手をして「素晴らしい」と称え、轟(戸塚純貴)は目を輝かせ、竹中記者もニヤリと笑みを浮かべる。
この寅子の演説に、Xでは「演説聞きながら思わず正座しちゃった」「寅子が代わりにタンカ切ってくれてうれしかった」「視聴者=社会に対する演説」「歴史に残る名演説」と感動する声があがった。
■竹中の意外な記事内容
寅子のことは多くの新聞は取り上げなかった。しかし、竹中だけが寅子の演説について伝える記事を書き、その文末は「彼女たちの今後の活躍を期待したい」と締めくくられた。
登場当初は寅子について悪意があるかのような記事を書いた竹中が、演説はほぼそのままの内容を伝えた上で、エールを送る一文を添えたことにも視聴者から驚きの声が。
■「感慨深い」「ファンでは?」
「寅子たちを長年見ているうちに少しずつ気持ちが動いていたのかも」「こんなに寅子たちを評価する記事を書くなんてな~感慨深い」「出てきたときは好きじゃなかったけど今は好き」「もはや竹中記者、寅子のファンでは?」といった意見がみられた。
さらに、「竹中記者は諦めない人間が基本的に好きだからだろうな」「上っ面だけ褒めそやす記者との違いだ」「竹中記者も社会を相手に戦っている人だから」と指摘する人も。
また、「寅子のスピーチの意味を理解していたのは桂場と穂高先生と轟と竹中記者だけ」「寅ちゃんの言葉を受け止める男性たちの中にグラデーションがあるところが好きだなぁと思う」といったコメントも見受けられた。
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(文/Sirabee 編集部・しばたけろこ)