仕事から帰宅した夫、変わり果てた炊飯器にギョッとするが… 「優しさの塊」に称賛の嵐

仕事から帰宅した男性がキッチンで目撃した驚きの光景。2歳の我が子による「微笑ましいサプライズ」が話題を呼んだ。

■光景を思うだけで微笑ましすぎる…

ある日、体調が優れなかった金子さんの妻がソファで休んでいたところ、当時2歳の息子から「◯◯くん(自分の名前)、ご飯炊いて来るねぇ」との宣言が。

米と水を「入れたいだけ入れる」ストロングスタイルで炊飯器をセットし、スイッチオン。米が炊けた後、母親とともに味見をしたが、残念ながら水が足りていなかったため、固くなった米を思わず吹き出してしまったという。

母親の「お水が足りなかったね」というアドバイスを受け、その後も「米櫃の米をダイレクトに投入」といった実験精神あふれるチャレンジを見せる。結果は写真にあったように失敗に終わるが、体調の悪い妻は後片付けをする余力がなかったそうだ。

パンパンになった炊飯器を発見した際の感想について、金子さんは「妻からLINEで『えらいことになっている』と報告がありましたが、蓋を開けた瞬間、想像を超える状態にビックリしました。しかも上のお米がサラサラで、下の方はねっとりして、底は少し焦げていて…。笑いながら、体調不良の妻も、一生懸命お米を入れてくれた息子も、今日1日頑張ってくれたんだなぁ…と、感じました」と振り返っている。

金子さんは我が子の行動を「パパのためにお米を炊いてくれた」と解釈して件のポストを投稿したが、実際のところは不明だという。

また、多くのユーザーが感動や共感の声を寄せた件について、「息子は特別なことをしたわけではなく、同じような行動をとられるお子さんもたくさんいると思います」「日常のこういった何気ない子育てや幼い子の言動を、失敗や苦労ではなく、私と同じように微笑ましく捉えてくれる方々がたくさんいること、たくさんのコメントを頂けたことをとても嬉しく思いました」と、子を持つ親としての思いを笑顔で語ってくれた。

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■東芝「米のα化が起きている」

炊飯器の中身の米は冷凍し、一部を雑炊にして食べたという金子さん一家。果たして「生炊き」となってしまった米を、美味しく炊き直すことは可能なのだろうか。

炊飯器

こちらの質問に対し、東芝ライフスタイルの担当者からは「一度炊飯した白米についてはα(アルファ)化してしまうので、美味しく『炊き直す』方法はございません」との回答が。

アルファ化は「糊化」とも呼ばれ、デンプンを水と加熱することによりデンプン分子が規則性を失い、糊状(α状)になる現象を指す。炊き立てのご飯は、まさに「デンプンが糊状になっている」状態なのだ。そのため、やはり炊飯器で米を美味しく炊くには、米と水の量をキチンと計測しての「一発勝負」以外に方法はないという。

なお、金子さんの続くポストには「今日は息子と昨日のお米を鍋の雑炊にして食べたり、一緒にお米を炊きました」「なんでもやりたい盛りの息子の行動に驚くとともに、これからもっと成長してもらえるよう育児に励んでまいります」とのコメントが。

我が子の成長を願う気持ちと、親としての努力を感じさせる内容に、やはり称賛と共感の声が寄せられていた。

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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力と機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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