マラソン大会の水分補給は「25杯の利きワイン」 酒豪男性の斬新な試みが話題
42キロのマラソン大会で、ある狙いからひとり「利きワイン」を開催した男性がいる。
マラソン大会に出場した男性のユニークなTikTok動画が、世間の注目を集めている。アメリカの『NEW YORK POST』やイギリスの『The Guardian』が報じた。
■マラソン大会で利きワイン
イギリスに暮らすトム・ギルビーさんという男性が、「tomgilbeywine」のアカウント名でTikTokに動画を投稿した。
トムさんはワイン事業を営んでおり、日頃からワインに関する知識やそれぞれの予算に見合った美味しい銘柄を紹介している。
そんなトムさんが先日、ロンドンで開催されたマラソン大会に出場。友人に協力してもらい、約42キロメートルのコースのうち約1.7キロメートルごとにテイスティングのためのポイントを設け、水分補給として合計25杯の「利きワイン」に挑戦した。
■ゴール後はシャンパンで祝杯
トムさんは提供されるワインに対し「シラーズ、オーストラリア、2022年」というように、ワインの種類、原産国、ヴィンテージを推測。25杯のうち7問に正解し4問は不正解、さらに14問がほぼ正解といった結果だった。
動画では、ランナーが声をかけたりツーショットを求めたりしており、トムさんの知名度の高さがうかがえるが、ワインが進むごとにテンションが陽気になり、疲労も溜まっている様子だ。
しかし4時間41分をかけて完走した後、さらにシャンパンを飲んで、友人たちとお祝いをしたという。
■真の目的はチャリティー
トムさんは「かなり疲れたけど、素晴らしい1日だったよ。ワインのおかげでそんなに長く感じなかったし、完走したい一心だったんだ」とメディアに語っている。
じつは、チャリティーが本来の目的だったというこの「利きワイン」。母親が最期を過ごした、オックスフォードのソーベル・ハウス・ホスピスへの寄付を募るためだった。
約2,500ドル(約39万円)を目標としていたが、最終的に1万6,000ドル(約250万円)を集めることに成功した。
■「素晴らしい慈善事業」
ユニークなトムさんに対し、世間からは「すごい酒豪だな」「普通の人なら倒れてるよ」「お酒を飲みながら42キロ走るなんて信じられない」など、驚きの声が多くあがった。
他にも「彼の動画は分かりやすくて、好きでいつも見てるよ」「素晴らしい慈善事業だね」と、称賛する人もいる。
また「ワインのラベルに『チーズとマラソンとの相性が抜群です』って書いてあるかな」「チーズやクラッカーが欲しいね」など、ユニークなコメントも寄せられた。