新庄剛志監督は「野球の本質がわかっている」 江本孟紀氏が采配を大絶賛
江本孟紀氏が北海道日本ハムファイターズ・新庄剛志監督の采配を「野球の本質がわかっている」と大絶賛。その理由とは…。
■江本氏が日本ハムを語る
江本氏は日本ハムについて「ここ数年でこんなことあったのかなというようなことが起きて、ちょっと驚いた」と話す。
続けて日本ハムが20日と21日の千葉ロッテマリーンズ戦で、北山亘基投手と加藤貴之投手がそれぞれ完封勝利をしたことを挙げ「素晴らしい」と絶賛。
そして「こんなことって、ほかのチームにはなかなかこれはできない。これは日本ハムはそういう下地ができてきてるなと。この2つの完投・完封したピッチャーを見て日本ハムはやっぱり、チーム作りがだんだんできてきてるんじゃないかなと思った」と語った。
■2試合連続完封を称賛
日本のプロ野球もMLBに習って100球で先発投手を交代させるケースが一般的になっていることに触れた江本氏は「そういう風潮に対して、日本もそれに迎合しているケースがものすごい多い」と語る。
さらに「100球が来ましたから代えましたとかね。選手もすたこら6回ぐらいで降りるとかね。そのことをいまさら私も否定しません。 もうそれは野球界だから、やりゃいいんですよ。 しかしピッチャーの本質はなにかといったらやっぱり、先発は完投して完封するというのを目標にやるわけですよ」と指摘。
そのうえで「その目標をさせてあげたというね。 このピッチャーをそのまま外の空気にとらわれず、投げさせて2人の完封投手を2日連続で作った。これはベンチ(の功績)」と新庄監督の投手起用を称賛した。
■新庄監督は「野球の本質がわかっている」
江本氏は「私は新庄監督はあんまりどういう野球するか、じっくりと見たことはないんですけど、いかにも近代的な感じなんで、いまどきの人なんでね。(完封した投手2人を)代えたそうにするというのは普通だと思うんですけど」と話す。
続けて「これを投げさせて。私が想像するにですよ。 野球本質は先発して完投をして、勝ちゲームも勝ち取るんだというようなね、そういう野球の本質をちゃんとわかってる人じゃないかと、安心したというか、見直しましたね。たった2つのことですけど。この2人のピッチャーを完封させたというのは近代稀に見る素晴らしい1つの出来事だった」と大絶賛。
その後も江本氏は新庄監督を絶賛し、「成績が悪くても強いチームを作るならあと何年間かは新庄監督に任せたほうがいい」と話していた。
■2位をキープの日本ハム
2年連続最下位からの脱出を目指す日本ハム。4月18日からのロッテ3連戦を3連勝して勢いにのると、23日の楽天戦も延長12回の死闘を制して4連勝。貯金3で2位をキープしている。
好調のなかでも投手陣の充実が目立っており、伊藤大海投手・加藤投手・山﨑福也投手・北山投手とローテーションが確立。
また、リリーフ陣も左の河野竜生投手、セットアッパーの金村尚真投手、抑えの田中正義投手が好調を維持。競ったゲームを確実にものにしている感がある。