ホテルで異臭騒ぎ起こした男が逮捕 動機は宿泊客への「制裁」で…
ホテルのフロントに苦情を入れるも改善されず、腹を立てた男。とんでもない解決方法を実行し、大騒動を起こした。
アメリカのホテル内で、宿泊客の男が大騒動を起こして逮捕された。『Fox 35 Orlando』『News Journal Online』などが報じている。
■「異臭」で宿泊客ら避難
19日午後9時頃、フロリダ州のあるホテルから「異臭がする」と、同州のデランド警察署に通報が入った。すぐに警察官をはじめ消防隊員らが駆け付け、100人以上いた宿泊客をホテル外へ避難させたという。
宿泊客の話では「酸やガスのような臭い」がしたそうで、呼吸困難に陥る人、咳が止まらない人もおり、1人が病院に搬送される事態になった。
しばらくして消防隊員らはホテル内へ。危険性のあるガスは検知されなかったため、異臭がしたという2階に向かった。
■催涙スプレーを噴射する男
隊員らは2階廊下の壁の至る所に、オレンジ色の物質が吹きかけられているのを発見した。調べたところ、防犯グッズのペッパースプレーであることが分かったという。
原因が分かったところで、窓を開けて換気を実施。2時間後には安全が確認でき、避難命令が解除された。
その後、捜査員らが2階の監視カメラを確認したところ、男(59)の姿が映っていた。その男はエレベーターから降りると黒い缶を取り出して、壁や床のあちこちにペッパースプレーを吹きかけていたのだ。
■長期滞在中の宿泊客と判明
男の身元は、監視カメラを見たホテルの従業員によってすぐに特定された。同ホテルに1ヶ月ほど滞在している長期宿泊客で、ある野球チームに帯同するツアーバス会社の運転手だった。
捜査員らが男の行方を捜したところ、同ホテルの駐車場に停車中のバス内にいるところを発見。定位置の運転席に座っていたうえ、監視カメラに映っていたのと同様のバス会社のロゴ入りTシャツを着用していた。
■動機は「上階の騒音」
事情聴取を受けた男は容疑を認めて、「上階の客がうるさくて眠れず、フロントに苦情を入れても改善されませんでした」「上階の客を苛立たせれば、静かになるかと思いました」などと動機についても語った。
そしていたずら行為、催涙スプレー所持による軽犯罪法違反の疑いで逮捕されたが、翌日には保釈金を払って釈放。初公判は5月の予定だ。
・合わせて読みたい→家族旅行中の80歳女性が性被害に 同じホテルに宿泊する男の犯行
(取材・文/Sirabee 編集部・宮 ちてら)