団地に現れた子熊を捕まえ自撮りした住人たち 当局は「危険」「触れないで」と苦言

かわいい子熊2頭を見て、団地の住人らが大興奮。無理やり抱き上げ自撮りをし、地面に落としてしまった。

熊・クマ・子熊

人間から必死に逃げた子熊が、貯水池へ…。住人らの呆れた行動について、『ABC News』などアメリカのメディアが伝えている。


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■子熊と自撮りしようとした住人

アメリカ・ノースカロライナ州にある団地で暮らす住人数名が、敷地に迷い込んだ子熊2頭を発見。2頭は木に登って遊んでいたが手が届く場所にいたため、捕まえて自撮りをしたいと考えたという。

住人らは腕を伸ばして2頭を引きずりおろし、1頭を無理やり抱いて写真を撮影。その数秒後に子熊は地面に落ちて声を上げ、そのまま逃げ出した。

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■目撃者が通報する事態に

フェンスの向こう側に逃げようとする子熊を見て、住人らはもう一度抱き上げるために追跡を始めた。必死に追いすがるところを、騒ぎに驚いた団地の管理人が介入し、子熊を追うのをやめるよう注意した。

この様子を撮影していた目撃者は一部メディアの取材に応じ、直後に警察に通報して、証拠として動画を提供したと明かした。

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■1頭を発見するも…

NCWRC(ノースカロライナ野生生物資源委員会)も動画提供を受け、現場に急行。敷地にある貯水池にいた子熊1頭を発見し、保護した。

熊の専門家であるアシュリー・ホッブスさんによると、この子熊は住人から逃げようとして貯水池に飛び込んだ可能性が高い。発見時は体温も低く、ぐったりしていたそうだ。

リハビリ施設に移された子熊はゆっくりと回復中で、今後しばらくは施設で様子を見るのだという。もう1頭の熊はすぐには見つからなかったといい、その後についても分かっていない。当局も捜査を開始し、経緯を慎重に調べているところだ。

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■「熊に手を出さないで」と警鐘

NCWRCは「野生の熊には手を出さないで」と呼びかけ、その理由については「母熊が近くにいるかもしれません」「子熊を守るため、母熊が人を襲ってしまう可能性があるのです」と説明。また無理やり子熊に触れることで怪我を負わせるリスク、母熊と離れ離れにしてしまう可能性にも言及した。

この団地の周辺には熊が出没するため、「熊注意」と書かれた看板もある。住人らの問題行動を撮影した女性はメディアの取材に応じ、「悪いことをしたのだときちんと理解してほしい」と語った。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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