デーブ大久保氏、“今年のボールは飛ばない説”を完全否定 「細工は絶対にしない」
一部でささやかれる「今年のプロ野球は飛ばないボールを使っている説」をデーブ大久保氏が一蹴。ホームラン減少は「投手が良いから」と断言。
■「ボールが飛ばない説」に迫る
大久保氏がSNSなどで噂されている「今年のボールは飛ばない説」について語った今回の動画。
「ボールが飛ばない説」について大久保氏は「ボールが飛ばないって言われ出してるんですね。ホームラン数も20試合満たないなかで、3分の2ぐらいに減ってるというデータは出ているんですよね」と指摘する。
続けて「だけどこれは、毎年ボールが飛ぶ、飛ばないというのは出てくる。毎年そんなに騒ぐかってぐらい出てくるんです」と話した。
■「細工は絶対にしない」
さらにプロ野球の試合で使われるボールについて「今は統一球で、ミズノ社が作っているんですけど、ひとつ言えることは、ミズノ社がなにか自分たちがボールを飛ばそう、飛ばさないという細工は絶対しない」と大久保氏は語る。
そのうえで「コミッショナーが入っても、NPBのなかで『ボールを飛ばそうよ、飛ばさない』っていうようなことというのは、僕はないと思ってるんです。なんでみんなボールが飛ばないって言いだしたかというと、 ホームランが出ないと、ボールは飛ばないと言い出す」とコメントした。
■大久保氏の結論は…
大久保氏は埼玉西武ライオンズの中村剛也選手に電話で質問したところ、「ボールが飛ばないという感じはしない」という主旨の回答があったことを明かす。
続けて「結論です。やっぱりピッチャーがめちゃくちゃいいです。もうパリーグのピッチャーは、もともとパワーピッチャーで」「ピッチャーはセもパも良い。ピッチャーがみんな良いんですよ、だからホームランが出ないんです。これはギリギリの選手は言えないです」と指摘。
さらに「そうなるとたまたま、ホームランがピッチャーが良くて減ってきてるんで。打てないときのエクスキューズのなかで、ボールが飛ばないっていうのがなんとなく出てきてるだけであって、じつはピッチャーが良くてボールが今、ホームランが増えてない、打率が上がってないということは、僕は断言できます」と飛ばないボール説を否定した。
■過去に反発係数をめぐりトラブル
プロ野球のボールは2010年までは公認を受けた複数のスポーツメーカーが作ったボールを球団が選ぶ形を取っていた。
球団によってボールの飛び方に差が出ることや国際試合に使用されるボールに近づける狙いから、2011年からミズノ社に統一し、現在に至る。
プロ野球のボールについては過去に飛び方に影響する反発係数をめぐってトラブルが発生した。そのため「ボールが飛ばない」「今年は飛ぶ」などの噂がSNSなどで上がる事態の要因になっているものと思われる。
