息子の靴から「追跡タグ」を発見した母親 ストーカーを疑い通報するも…
息子の靴の中に、身に覚えのない追跡タグが埋め込まれていた。青ざめた母親が警察に通報したところ、予想外の真相が判明した。
息子の靴の中から、見知らぬ追跡タグを見つけた母親。ストーカーを疑い警察に通報するも、勘違いだったことが判明した。『Fox 35 Orlando News』『Mirror』などが伝えている。
■「AirTag」アラート受信
2023年12月、アメリカ・フロリダ州在住の母親Aさんは、クリスマス・パレードに参加してから自身のiPhoneに「AirTagが近くでみつかりました」とアラートが届くようになった。
Aさんを含め家族にAirTagを持っている者はいなかったため、特に気に留めなかったが、その後も頻繁にアラートが表示されたそうだ。
しばらく様子を見ていたが、そのAirTagの位置情報が息子(7)のいる場所に表していることに気付いたという。
■インソールに埋め込み
Aさんが息子の所有物をくまなく調べたところ、靴のインソールにAirTagが埋め込まれていることに気づいた。同時に「息子の居場所を1ヶ月近く誰かに追跡されていた」とも気づき、恐怖で青ざめたそうだ。
タグを発見したその日にAさんは近くの警察署に出向き、被害届を提出した。捜査員らはストーカーと思われる人物の捜索を開始し、Apple社に当該AirTagの所有者情報を開示するよう要求したという。
■警察が所有者を突き止める
しばらくして、警察からAさんに「所有者が見つかった」と連絡が入った。息子の靴に埋め込まれていたAirTagの所有者は、遠く離れたオクラホマ州に住む女性Bさんということがわかった。
捜査員によると、Bさんにも息子がいて、このAirTagは自身の息子のために仕込んだものだという。
Bさん家族は2023年度末に休暇旅行でフロリダ州を訪れており、クリスマス・パレードにも参加していた。その時、Bさんの息子は近くに設置されていたエア遊具のバウンスハウスに、靴を脱いで入ったそうだ。
■「靴の履き間違い」が原因
Bさんがタグを取り付けたという靴の写真から、Aさんの息子の靴と全く同じものであることがわかった。
AさんとBさんの両家族は、同時期に同じクリスマス・パレードに参加。さらにAさんの息子も靴を脱いでバウンス・ハウスで遊んでおり、この時に息子たちが靴を履き間違えてしまったというのが、事の真相のようだ。
結果に安堵したAさんは、「ハッピーエンディングを迎えられて、運が良かったです」「今回のことで多くを学びました」「テーマパークなど混雑する場所に出かける際に、AirTagは天才的な役割を果たしますし、私も使おうと思います」などと、各社取材に話している。
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(取材・文/Sirabee 編集部・宮 ちてら)