飛行機日よけを「上げたい客」と「下げたい客」が無言のバトル 権利の所在で論争に
飛行機の窓際に座っていた女性が、隣の搭乗客と日よけをめぐりバトルになった。正解がないこの問題に、世間からは様々な意見が寄せられている。
公共交通機関を利用する際、たびたび発生する「日よけや肘置きは誰のもの?」という問題。ある女性がその問題に直面し、掲示板で意見を求めている。アメリカの『People』が報じた。
■外の景色を楽しんでいた最中…
海外の人気掲示板『Reddit』に、ある女性が「飛行機を利用した際、日よけをめぐり隣の搭乗客と揉めました」と書き込んだ。
女性が利用したのは国内線で、日中の短距離路線だった。機内の窓から外の景色を眺めるのが好きなため、その日も窓際の座席を予約していたという。
ところが飛行中、女性が外の景色を楽しんでいた最中に、隣に座っていた搭乗客が何も言わずに突然手を伸ばし、窓の日よけを下げたそうだ。
■リベンジに出た女性
無神経さにイラっときたという女性は、同じく何も告げずに日よけを上げ、しばし隣の搭乗客と無言のまま「上げ下げバトル」を繰り広げた。
「その人は寝るわけでもなく、昼間で短距離なのだから、明るくてもよくないですか?」と訴える女性。ついにリベンジすることを決め、本を取り出して読書を始め、頭上の読書灯を付けると、その光を腕時計に反射させて隣の搭乗客の顔にチラチラと当てたという。
■相手も怒りの様子
約1時間にわたりそのリベンジを続けた女性は、目的地に到着すると、隣の搭乗客に「日よけを閉めたいのなら、次回飛行機に乗る時は、窓際を予約してくださいね」と告げた。
さらに「少なくとも一言尋ねるのが常識ですよ。あなたの行為はとても失礼でした」と言い飛行機を降りたが、相手もかなり怒っている様子だったそうだ。
女性は「こんな時、皆さんはどうしますか? 窓際に座っている人に、日よけを管理する権利がありませんか?」と世間に尋ねている。
■「乗り物には暗黙のルールがある」
この投稿には、誰もが「正解のない難しい問題」と回答したが、それでも多くが「窓際でない客は、窓際の人にひと言聞くべき」だとしている。
だが「1時間にもわたってリベンジするあなたも大概」という意見もかなり多く、女性の言動は完全な共感は得られなかったようだ。
他にも「乗り物には暗黙のルールが多くある」「要求があるなら丁寧に頼むべき」「一般常識が試される」「ここは客室乗務員に解決してもらおう」など、多くのコメントが寄せられている。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)