出会い系で知り合った女性50人を名誉棄損で訴えた男性 被告側と見解が衝突

Facebookの出会い系コミュニティで知り合った女性50人を訴え、4億円に近い賠償金を求めた男性。裁判所が下した判決は…。

2024/04/18 08:30

スマホ・スマートフォン・携帯電話・PC・パソコン

ある男性が、Facebookの出会い系グループで知り合った女性50人を相手取り、巨額の損害賠償を求める訴訟を起こした。しかし裁判は、その訴えを却下したという。『DailyMail』『NewYorkPost』が報道した。


関連記事:「生理の証明」として刑務官が囚人に性器を露出させる ネットで怒りの声噴出

■低評価の腹いせに訴訟

アメリカ・ロサンゼルス在住のスチュワート・ルーカス・マレーさん(32)は、Facebookグループ「Are We Dating the Same Guy?」を通じて出会った50人の女性を訴えた。

女性らが自身に対する口コミに低評価を残したことが「名誉棄損」にあたるとして、賠償金260万ドル(約3億9,800万円)を請求する裁判を起こしたのだ。

ところが裁判所は「女性らは、何も悪いことをしていない」と判断し、被告の一人であるヴァネッサ・バルデスさんに対する男性の訴えを却下した。

関連記事:水道橋博士、松井一郎大阪市長の”スラップ訴訟”に対抗 れいわから参院選出馬へ

■訴訟費用を募る

マレーさんは、女性らからのハラスメントに対する支援を求め、募金サイト「GoFundMe」にページを開設。そこに「マッチングした女性をブロックした後、その女性から誹謗中傷を書き込まれ、少なくとも238ものアカウントから名誉棄損の危害を加えられた」と書いた。

また支援を募った経緯については、「プライバシーの侵害、事実の歪曲、集団ストーカーやネットいじめを行った人を起訴するため」と説明。巨額の訴訟費用をはじめ、損害賠償専門家や複数の被告に対する膨大な量の作業に対処するために、協力を求めている。

なお4月中旬段階では、約5,600ドル(約86万円)の寄付が集まった。

関連記事:松本人志、週刊誌報道めぐり文藝春秋を提訴 代理人がコメント「立証してまいりたい」

■実際に会ったのは一人

マレーさんは今回の訴訟で、「女性らから金をだまし取ろうとしていた」「家庭内暴力で起訴されている」などの虚偽の口コミが投稿されたと主張。しかし実際に会ったのは一人だけで、「15分ほどしか会話をしていない」とも供述している。

この件に関して取材を受ける女性陣らの顔をテレビで見たというマレーさんは、「顔を見るのはほとんどが初めてだ」と証言したそうだ。

訴訟に勝利したバルデスさんは、Facebookではなくマッチングアプリ「Hinge」でマレーさんと知り合い、マッチングするとすぐにマレーさんから電話番号を伝えられて「会おう」と言われた。バルデスさんが「大胆だね」とメッセージを送ると、マレーさんから連続的な嫌がらせメッセージが送られてきたため、ブロックしたという。

マレーさんは、誹謗中傷に対する反論をしようと試みたが、アクセス拒否を受けて弁解できなかった旨を主張している。

・合わせて読みたい→「生理の証明」として刑務官が囚人に性器を露出させる ネットで怒りの声噴出

(取材・文/Sirabee 編集部・本間才子

出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと【Amazonでチェック】