家族のため働く父親に旅行をプレゼントした息子 「目に見える形で恩返しを」
ある男性の親孝行が話題に。『ロード・オブ・ザ・リング』のファンである父親のために、ロケ地のニュージーランド行きのチケットを予約したそうだ。
ある男性の親孝行が、世間に感動を与えている。『AsiaOne』や『Must Share News』などの海外メディアが報じた。
■社員寮で日夜問わず働く父親
先日、アルマンド・イザック・シャクールさん（26）という男性が、「@armandizzaq」のアカウント名でTikTokに動画を投稿した。
父親のヴィクターさん（52）は、外国人労働者が入居する社員寮の副寮長を務めており、これまで一家を支えるために働き詰め。また一家はシンガポール在住だが、父親はアジアから一度も出たことがないうえ、仕事柄、数日間の連休を取るのですら難しかった。
■父親の夢はニュージーランドの旅
映画『ロード・オブ・ザ・リング』のファンだというヴィクターさんは、以前からロケ地のニュージーランドに行くことが夢だった。そこでアルマンドさんは、感謝の気持ちを込めて親孝行をすることにしたという。
投稿動画は、アルマンドさんが金色の封筒とパスポートをヴィクターさんに手渡し、開封するシーンから始まっている。不思議そうな表情のヴィクターさんが中に入っていた白い紙を取り出し開いてみると、なんとそれはニュージーランド行きの航空チケットだったのだ。
■「誰よりこの旅行にふさわしい」
「一緒にニュージーランドに行こう！」というアルマンドさんに対し、ヴィクターさんは驚き無言のままチケットに見入っている。ようやく状況を理解すると、アルマンドさんを抱きしめて涙を流しながら喜んだ。
「父の勤労に対し、目に見える形で恩返しがしたかった」と語るアルマンドさん。「彼は誰よりもこの旅行にふさわしい」と明かしており、チケット代2,700シンガポール・ドル（約30万円）を貯金するのに、3ヶ月かけたそうだ。
■連休の申請も手伝い
旅行は9月に予定されており、アルマンドさんはヴィクターさんの職場に行き、連休の申請も付き添ってあげた。
その後、ヴィクターさんからメールが送られてきたというアルマンドさん。そこには「この気持ちを伝える言葉が見つかりません。とても愛しているし、こんな息子に成長してくれて本当に幸せです」と書かれていた。
世間からは「素晴らしい息子さんを持って、お父さんも幸せだね」「育て方が良かったんだろうね」「素敵な旅行になりますように」など、感動の声が寄せられている。
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（文／Sirabee 編集部・桜田 ルイ）
