14歳で行方不明になった女性が13年後に“生還” 「闇が深そう」と疑う声も
徒歩で学校に向かったはずの女性が行方不明になり、家族が通報。そのまま13年が経過し、本人が自ら姿を現した。
アメリカで、13年ほど前に行方がわからなくなった女性の生存が確認された。『KKTV News』『Daily Mail』などが伝えている。
■学校に行ったはずが…
2010年10月20日朝、アメリカ・テキサス州在住の当時14歳の女性Aさんが、学校へ行くために家を出た。しかし夜になっても帰宅せず、心配した家族が警察に通報したという。
捜査が開始されると、行方不明になった当日にAさんは登校していないことがわかった。またAさんは徒歩通学していたが、その姿を見かけた人は誰一人いなかったのだ。
■持ち物すべて残し「行方不明」に
捜査員によると、Aさんは外出するときは必ず家族に伝えており、無断で外出や外泊をしたことはなかった。またAさんの服や金などの所有品はすべてそのまま残っていたそうで、「家出」の可能性は考えにくかったという。
警察は、事件と事故の両面からAさんの公開捜査を実施。顔写真とともに、情報提供を呼び掛けた。他にも捜査員らは、Aさんの親戚がメキシコにいることから、国境警備隊にAさんの情報を共有したそうだ。
こうして大規模捜査が行われたが、手がかりは得られないまま捜査は暗礁に乗り上げた。
■13年後自ら警察に連絡
事態が動いたのは、Aさんが行方不明になってから約13年後だった。2023年11月2日、突然Aさん本人だと名乗る人物から、警察に連絡が入ったのだ。その女性は「行方不明者として捜査されていることは知っていた」などと話したという。
連絡を受けた捜査員らは、本人かどうかを確認するため女性の細胞の一部を採取し、DNA鑑定にまわした。この時、女性は失踪した理由についても、捜査員に話したと伝えられている。
最近になって鑑定結果が出たそうで、女性とAさんのDNAが一致。最終的にAさん「本人」と確認するに至った。
捜査員によると、Aさんは現在ではアメリカ東海岸に住んでいるが、住所をはじめ、失踪理由などの公開を拒否しているという。事件は解決となったが、真相が明かされることはなさそうだ。
■「連絡できたはず」と疑問も
Aさんのニュースが報じられると、ネット上では「結局は家出か。迷惑な話だ」「成人してからでも警察に連絡できたはず。捜査費用を女性に請求するべきだ」「ネットで出会った男性とそのまま駆け落ちでは? 身勝手過ぎる」などと、女性の行動に疑問の声や推測が飛び交った。
一方で、「何はともあれ、無事で良かった。生きていることが大切」「闇が深そう。家族に居場所を知られたくないとは相当だ」「家庭内で起きたことは他人には分かりにくい。難しい問題だ」といった同情的な声も集まっている。
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(取材・文/Sirabee 編集部・宮 ちてら)