東京メトロの正式名、なんと6割超が勘違い 「◯◯地下鉄」に当てはまる正解2文字は…
東京メトロの正式名を、6割以上の人が「都営地下鉄」と誤解していることが判明。東京メトロを運営する「東京地下鉄」に話を聞いた。
■日本初どころか「アジア初」と判明
日本で最初の地下鉄が開通したのは、今から100年近く前の1927年(昭和2年)のことで、場所は浅草~上野間の2.2km。現在の「銀座線」の前身である。
なお、こちらは「日本初」どころか「アジア初」の地下鉄路線で、東京メトロは「東洋で初めての地下鉄が東京に誕生したことは、日本の近代化のひとつの証として大いに歓迎されました」と説明している。
こちらの建設にあたったのが「東京地下鉄道株式会社」(当時は「道」がつく)で、その開業に最も貢献した人物こそが、後に「地下鉄の父」と呼ばれる早川徳次(のりつぐ)その人であった。
以来、同社は路線を順に延ばし、現代の東京に生きる我々にとっても「なくてはならない」地下鉄の地盤を固めていったのだ。
■今年で生誕20周年の東京メトロ
そして時は流れ2004年、営団民営化の方針が打ち出されて「東京地下鉄株式会社」(東京メトロ)が誕生。
「東京メトロ」という呼び名について、同社の担当者は「04年4月1日の社名変更に伴い、愛称が制定されました」「正式社名である『東京地下鉄株式会社』とも強い連携を持ちながら、お客様に愛着と親しみを感じて頂き、誰からも分かりやすく、呼びやすいことを考慮して決定しました。東京を走る地下鉄(メトロ)であることを端的に表現しています」と説明している。
多くの人が東京メトロの正式名を誤解していた点について記者個人としては、同社が都営地下鉄への競争意識などでなく、あくまで「利用客の利便性」を重視していたことが要因のひとつでは…とも考えている。
例えば、東京メトロ線発駅から都営地下鉄線着駅までの移動では運賃から70円が割引される他、駅全体の案内サインのデザインを統一するなど、東京メトロと都営地下鉄は細部に渡って連携し、サービス向上に努めているのだ。
そのため、利用客の多くは「今、自分は東京メトロを利用している」「都営地下鉄を利用している」といった特別な意識を持たず、「地下鉄を利用している」という、フラットな気持ちで各路線を利用しているのではないだろうか。
なお、今回の取材に際し、担当者からは「今後も『東京メトロ』に愛着と親しみを持って頂けるよう、引き続き努めて参ります」とのコメントが得られた。
今年で生誕20周年を迎える「東京メトロ」は、今後も大勢の人に愛され続けることだろう。
■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力と機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
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