ガジェット激弱な記者が初体験した「撮影特化型ドローン」、おじさんがゲームの主人公になった感覚で…
5月末に日本に登場する、“映え動画”に思いっきり振り切った新型ドローン。デジタルガジェットに激弱な記者のリアルな感想。
■「映え」わかっているAIさん
3点目は、映像美。
こんな小さいドローンなんだから、カメラもちょっとショボいんだろうと邪推していたが、映された動画はまさに美麗だ。高度な手ぶれ補正システムを搭載しているとあって揺れはほとんどなく、被写体を追いながら、想像を遥か上にいくダイナミックな映像が撮れていた。AIがノイズキャンセリングまでしてくれるので、自分の声も鮮明である。
前述のアプリを使えば、撮影中の映像をリアルタイムに表示することもできる。この機能はめちゃくちゃテンションが上がる。キャンプ場で自転車に乗りながら追尾映像を撮るなんてことも、画面を見ながら可能なのだ。ちなみに静止画も撮れる。
■もう俺、桐生一馬だよ…
トータルすると、「簡単に映え動画を撮れる」最高なマシンであると言い切れる。
後ろから追尾させれば、その映像は『龍が如く』『原神』のフィールド移動アングルと重なり、おじさんである自分がゲームの主人公のようである。特に操作でひっかかるポイントもなく、ビギナーでも十二分に楽しめることも記しておきたい。
しいて弱点を挙げるとすれば、バッテリーの持ちか。
バッテリーは約45分でフル充電できるが、撮影しての飛行時間は約10分ほど。ま、そもそもそんな長い動画撮らないでしょ、ということもあるが、サバゲー場やキャンプ場で使うなら予備バッテリーがあっても良いだろう。
でもコイツさらに可愛いのが、バッテリーが完全に無くなる前に自動で戻ってくるところなんだよなぁ…。お利口さん。
■スリランカのエジソンも感激
今回、撮影は東京・秋葉原にあるロボット好きのための作業スペース「ロボ☆スタディオン」で行ったが、テスト飛行を開始すると、これまで打ち合わせに没頭していた技術者たちが「なんやアレは」と近づいてきてくれた。
都内の某一流工業大学の大学院に通いつつ、とあるジャンルの新ロボット開発に明け暮れるスリランカ人エンジニアのミラパルさんは、「デザインが良いね。プロペラに触れない構造は“誰でも扱える”という安全性があり、フォルムもすごく可愛い」と太鼓判。
約6万円という価格帯については、「適正な価格じゃないでしょうか。今回は室内で撮影されていましたけど、見させていただいた映像はじつに安定的でした。こういうマシンの場合、通常は安価なコアレスモーターを使いますが、このマシンはパワフルなブラシレスモーターを使っているように見える。よく考えられていますよ」とニッコリ。
ミラパルさんとタッグを組んでロボ開発を進める爽やかイケメンエンジニアのレオさんは、「撮れた映像は、僕らエンジニアも見ていてテンション上がりましたね(笑)。彼も言っていたけど安定性、安全性がポイントだと思います。通常のドローンは羽が剥き出しになっていて、衝突すると羽の破損は免れない。でもこれはソフトフレームが衝撃をかなり吸収してくれる構造。飛行中、ポンと障害物にぶつかっても戻ってきてくれるでしょう」と感心していた。
「Makuake」での支援(購入)受付は4月20日まで。自撮りに、コスプレに、サバゲーに、キャンプに。この可愛い相棒を向かい入れたあかつきには、きっとバズる映像が撮れるはず。
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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤)