大谷翔平が奪われた約25億円は“3倍”で戻って来る? 国際弁護士・湯浅卓氏が解説「銀行の悪質性を証明できれば…」
水原一平容疑者から約25億円もの金を奪われた大谷翔平だが、銀行を訴えれば3倍で戻って来る可能性があるという。
■自信を覗かせる湯浅弁護士
水原容疑者は日本円で約25億円を大谷選手から騙し取ったとして訴追されたが、スタジオでは、ここまでの大金が大谷選手に戻ってくるのかとの質問が飛び出す。
解説役として出演した湯浅弁護士は、「アメリカの法律家も難しいと思ってると思うんですが」と、戻って来ない可能性が高いと見られていることを語る。
しかし、「私はアメリカの銀行法のプロ中のプロですから」と自信を覗かせると、「まずは水原さんを訴える」と指摘し始めた。
■銀行を訴える
だが続けて、「けど、彼は事実上破産している」と支払い能力がないことに触れ、次に「続いてボウヤー氏を訴える」と違法ギャンブル胴元のマシュー・ボウヤー氏を訴えるとの流れを説明。
しかし、「でも、FBIによって財産を押収されちゃってる」とボウヤー氏にも支払い能力がないことを説明すると、「そうなってくると、訴えやすくてお金を持っているのは誰かと言うと、銀行です」とズバリ指摘した。
■「3倍までの懲罰的な賠償を課すことができる」
銀行を訴える根拠法については、「カリフォルニア州は『ビジネス不法行為法』というのがある」「今回の場合、銀行の悪質性を証明できれば、3倍までの懲罰的な賠償を課すことができる」と解説。
「つまり、損害が仮に25億円だったとして、そしたら3倍の75億円を、大谷さんのポケットに銀行が払わなきゃならない」と続け、騙し取られた以上の金が戻って来る可能性を指摘した。
■1万9千回送金スルーの責任を突ける?
湯浅弁護士は「私は1980年代から今日に至るまで活用しています」とこの法律で何度も訴訟してきたことも明かしたが、「ただ、どうやってやるかはピンポイントのコントロールが必要なんです」と難しさも口に。
「それをここだけでそっとお教えすると…」として、「じつは5年前からアメリカの連邦政府は、ボウヤーさんをずっと追及してるんです」「つまり、連邦の調査対象の、5年前からの関連の口座に1万9千回です」と解説。
「1万9千回も送っていること銀行が調査しないのはどういうことなの? って」と、当局がマークしていた口座へ水原容疑者が何度も送金していたことを、銀行側がスルーした点を突けるのではとの認識を示している。
・合わせて読みたい→趣里、『ブギウギ』オーディションでは歌に低評価も… 作曲家・服部隆之氏が明かした抜擢秘話に「すごすぎる」
(文/Sirabee 編集部・玉山諒太)