「脱走馬」が駅のホームで電車待ち? 律儀に黄色い線の内側に立つ姿が話題
オーストラリアの駅に馬が侵入し、通勤ラッシュのホームは騒然。交通局の冗談交じりの案内も話題となった。
オーストラリアで、脱走した馬が駅のホームに侵入。まるで乗客のように電車の到着を待つ姿を監視カメラが捉え、話題となっている。『Mirror』や『Sky News』が報じている。
■駅に思わぬ珍客
5日の夕方、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州ウォリックファーム駅のホームに馬が迷い込んだ。
防犯用の監視カメラ映像によると、この馬は駅のホームを行き来した後、電車の到着を待つかのように黄色い安全線の手前で立ち止まっている。
通勤ラッシュの時間帯だったため、乗客らは馬の動きに戸惑いを隠せない様子で、一部の人は写真やビデオを撮影していた。
■交通局の冗談に賛否
駅を統括するニューサウスウェールズ交通局は、この出来事を「行方不明者の情報」と冗談交じりに案内した。
FacebookなどのSNSでは「雨から逃げ出し、ウォリックファーム駅に向かった最中」や、馬が防寒用に使用される馬衣を装着していたため「上着しか着ておらず、少し遊び過ぎている」などジョークを交えて報告している。
多くの人々を笑わせはしたが、一部からは「公的機関がそこまでする必要があったのか」との指摘も上がった。
■飼い主の元へ無事帰還
ニューサウスウェールズ交通局はさらに、「電車に乗ろうとしたが失敗。その後、駐車場で飼い主に保護され、無事に住居(厩舎)に帰還した」と説明している。
ウォリックファーム駅の近くには競馬場があることから、この馬もそこから逃げ出したものと見られている。
競走馬が人里に迷い込むのは極めて異例の出来事だけに、地元住民からは驚きの声が上がる一方で、飼い主の元へ無事に戻れたことから、SNS上では安堵の声もあがっている。