行方不明の愛犬と飼い主が3200キロ離れた地で再会 健康体で新たな芸を覚えており…
何者かに連れさられたとみられ行方不明だった飼い犬が、遠隔地で見つかった。飼い主は、1000枚もの「尋ね犬」のチラシを貼って回ったという。
アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴで飼われていた犬が、行方不明になってから約9ヶ月後、2,000マイル(約3,200キロ)以上離れたミシガン州で発見された。この奇跡的な出来事について『The Guardian』や『WEAL News』が伝えている。
■マイクロチップで飼い主特定
事の発端は3月下旬、アメリカ・ミシガン州デトロイト郊外のハーパーウッズの住民が、近所をうろついていた野良犬を目撃し、警察に通報したことにある。
警察が現場に到着すると、そこにいたのはテリアのミックス犬である「ミシカ」だった。警察はこのミシカを保護し、動物愛護団体に連絡した。
動物愛護団体「グロース・ポイント動物保護施設」は、ミシカに埋め込まれた身元確認用マイクロチップを確認。飼い主が、サンディエゴ在住のメラッド・フーマンさんとその家族であることを特定して連絡をとった。
■旅行先から10時間かけて迎えに
フーマン家族は旅行でミネソタ州を訪れていた最中であり、施設から連絡を受けると、すぐさまミシカのもとへ向かうことに。愛犬のため、ミシガン州までに10時間の長距離ドライブを敢行した。
比較的近場から迎えに行くことが可能だったことから、フーマンさんの妻であるエリザベスさんは「信じられないような旅だった」と語る。
エリザベスさんは「尋ね犬のチラシを1,000枚以上貼ったし、車のフロントガラスにもチラシを表示しました。ミシカを捜すためにいつも彼女のリードを身に着けていました」と、愛犬探しの苦労を振り返る。そして「100%の奇跡。希望を捨てずにいてよかった」と喜びを爆発させた。
■奇跡の再会に感謝
動物保護施設は「ハリウッド映画のようなストーリー」と表現し、微笑ましい再会の様子を施設のFacebookに投稿。フーマンさんもこの奇跡的な再会に感激し、発見者への感謝の意を示した。
ミシカは何者かに連れ去られてミシガン州まで行ったとされるが、診察した獣医師は「誰かが大切に世話をしていたことがわかる」と話す。
フーマンさんによると、ミシカが離れ離れになった期間に新しい芸を覚えていたことも明らかになり、家族全員が驚きを隠せない様子だったという。
■迷い犬と飼い主の再会動画
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(文/Sirabee 編集部・ジェス タッド)