飛行機が離陸中にエンジン回りの部品がバリバリと… 緊迫映像が投稿され衝撃走る
離陸中の強風を受け、飛行機のエンジン回りの部品が剥がれるという映像がXでシェアされた。機体は出発した空港に引き返し、無事に着陸したという。
近年、相次いでいる飛行機事故。「乗るのが怖い」といった声も出ているが、このたびまたもやゾッとするインシデントが発生した。アメリカの『NEW YORK POST』やイギリスの『Mirror』が報じている。
■離陸中に機体の一部が…
7日の午前8時前、アメリカ・コロラド州デンバーにあるデンバー国際空港から、サウスウエスト航空の3695便が離陸した。
使用していた機体はボーイング737-800で、同機はテキサス州ヒューストンのウィリアム・P・ホビー空港へ向かう予定だった。ところが離陸中の強風を受け、エンジンを囲っている金属製のカバーがバリバリと剥がれてしまったという。
■25分後に引き返し
その事態に気づいた客室乗務員が機長に報告し、さらに管制官へ連絡すると、離陸からわずか25分後に同機はデンバーに引き返した。乗客らは別の機体に乗り換え、約3時間遅れでウィリアム・P・ホビー空港に到着している。
『ABCニュース』の交通担当記者であるサム・スウィーニーさんが、自身のX(旧・ツイッター)にインシデントの様子を投稿。動画は瞬く間に拡散され、その恐ろしい光景に世間は衝撃を受けたようだ。
■機体は2017年に製造
これを受けFAA(アメリカ連邦航空局)は「エンジンカウリングと呼ばれる機体の一部が外れ、翼のフラップの一つに衝突した」と発表した。
サウスウエスト航空の広報担当によると、原因は機械的な問題の可能性が高いとしている。なお、同機は2017年に製造された比較的新しい機体だという。
また遅延を謝罪するとともに、「私たちはお客様と従業員の安全を最優先に考えており、整備チームが現在、機体を調査中です」と述べている。
■ボーイング社CEOが退任を発表
今年1月5日、アメリカ・オレゴン州を飛び立ったアラスカ航空のボーイング737MAX9機が、6分後に高度1万6,000フィート(約4.9キロメートル)に達したところで、機体中央のドアが吹き飛ばされてしまった。
機内が減圧し、パイロットはすぐに管制官へ引き返しを要請。天井からは酸素マスクが下り、ぽっかり空いたドア部分からは強風が吹き込み、乗客たちはかなりの恐怖を味わったようだ。
このような相次ぐ飛行機事故を受け、3月25日にボーイング社のCEOであるデビッド・カルフーン氏が、2024年末までに退任することを明かしている。
■飛行機のエンジン回りの部品が…
Scary moments for passengers on a Southwest flight from Denver to Houston when the engine cover ripped off during flight , forcing the plane to return to Denver Sunday morning. pic.twitter.com/BBpCBXpTsl
— Sam Sweeney (@SweeneyABC) April 7, 2024
・合わせて読みたい→上空1万6000フィートから落ちたiPhoneが無傷で発見 Apple社へ称賛の声
(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)